仕事ができる昭和オヤジのメンタリティをよしとしないことにします 【本・『「稼ぎ方」の教科書』】

 

田原総一朗が話題の8人の経営者にインタビューをした『稼ぎ方の教科書』でいくつか取り上げたい話の2つ目。

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病児保育などを手がける認定NPO法人の代表理事・駒崎弘樹さんが課長・島耕作モデルを批判するんだけど、その理由を語る箇所。ちょっと長いけど引用します。

駒崎 ・・・地域社会にも何ら貢献していないくせに、天下国家を語るわけですよ。「日本は…」とか言って。自分の家庭もうまくマネジメントできていないのに。
田原 なるほど。足元がどうしようもない上ばっかり見ている。
駒崎 そうなんです。あなたが社会問題をつくっているじゃないかと言いたい。にもかかわらず、日本は韓国に負けて何ちゃらとか、天下国家を語るなよと。
そういう昭和のおやじのメンタリティーが僕は許せなくて、まずは自分の最小単位の組織をきちんとマネジメントしてから、会社という大きな単位をマネジメントしろよと思っているんです。だって従業員って、その従業員の家族から借りてきているわけじゃないですか。
それなのに、残業残業でこき使って、従業員の体まで壊してしまって、おまえは何なんだというふうに思うわけです。だから僕は、スタッフが本当に幸せに働ける組織というのをつくりたいなと思っています。
田原 幸せに働くってどういうこと?
駒崎 つまり、仕事はもちろん楽しいし、でも、一方で家庭も壊すことなく、きちんと家庭の時間というものも持てるような、そんな組織をつくりたいと思っています。(P125)

「仕事で尊敬できても家庭が崩壊している人」もいるし、「仕事で尊敬できないけど家庭が円満な人」もいる。でも、「仕事で尊敬できて家庭も円満な人」が身の回りにたくさんいるかといえばそーでもない。

でも、そんな人になっていきたいと思った。気づいたのは自分が「仕事で尊敬できても家庭が崩壊している人」を目指してるんじゃないかってこと。

もちろん、家庭も円満にしたいけど、家庭を持っていない今の時点でそこそこの働き方をしている今に慣れてしまう怖さを感じたんです。

バリバリ仕事している尊敬している人はいるんだけど、考え方を変えねばならぬのかも。


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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。