アメリカの構造的な問題を紐解いていく『アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理』(ノーム・チョムスキー)

大学時代に好きだった曲である哲学者であるチョムスキーの新しい本がKindle Unlimiteで読めるということでお得だなぁということで久しぶりに読んでみるとやっぱり難しくて比較的読みやすい内容なのに読むのに時間がかかることを実感してこういう文章にはもっと頻繁に触れないといけないなと実感させられる。読み切ると考えるきっかけになって楽しまさせてもらった。

タイトルの『アメリカンドリームの終わり』のとおりに現代のアメリカについて記されており、アメリカンドリームというアメリカでは努力をすることによって社会的地位が上昇するという神話がなくなっているということが様々な領域において語られていく。

30年間で国の政策が民主の意思に反するものとなり大金持ちの巨大な利益を守るものになっているということをテーマごとに説明していく。それぞれのテーマにおいて引用されている資料については「資料集」という形でテーマの最後にまとめられているのがうれしいところ。

テーマとしては「民主主義を減らす」、「若者を教化・洗脳する」などがありそれぞれのテーマと重要な文献についていくつか触れた上でどのような流れになっていくのかということが示されていく。

アメリカのことが語られているのだけど、世界全体に重なる部分もあって考えさせられる。最後にどうすればいいのかという処方箋の1つに「人と人とが直接交流すること」について触れられているのだけど、これ以外にないのかと感じる。コロナになって人と人とか直接関わることが減っている流れの中でどうすればいいのかということを改めて考えていきたいと感じる。

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタントアビームコンサルティング株式会社
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。