Yes we “can”―ノーベル賞受賞と絡めて―

 オバマ大統領がノーベル賞を受賞したが、やはり、ノーベル賞は政治性がかなり混じっているんだな。と感じた。
 これを今回の内容とかぶせて書く。
 ”can” は基本的にその単語を聞いた時に「出来る」と訳すのが普通だろう。だからこそこの言葉には多くの人が希望を持ち、投票したのだろう。”多くの人”に関してはYes “we” canを読んでほしいが、何を”can”出来るのだろう。
 核廃絶を”can”出来るのだろうか。それとも、核廃絶に向けたスピーチを?それによっては評価は、全然異なる。 そもそも、核廃絶は技術的には”can”な部分はあるが、そのほかの要因によって”can’t”であるのではないか。技術的な”can”であればそれはみんながわかっていることで、わざわざ取り上げる必要はない。
 国連安全保障理事会における決議を持ち出すかもしれないが、あの決議に関して気になることがある。NPT(核拡散防止条約)体制外の国々に対する差別である。この中では、北朝鮮・イラクを非難し、インド・パキスタン・イスラエルに関しては触れていない。これはそれらの国々の核保有を容認してはいないか。本当にオバマ大統領は廃絶しようと考えているのか。あの決議は拘束力を持つのか。それらのことを考えないといけない。
 最後に、本当に核廃絶などが達成、せめて、CTBT(包括的核実験禁止条約)へ批准してからでもノーベル賞は遅くなかったように思う。アメリカ国内、また、世界中へのオバマへの無批判な体制への補助にこの賞がならないことを強く願う。
 オバマには 「Yes we do(具体的に)」と言ってほしい。

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。