昔は良かった。というノスタルジーにただひたる「ノスタルじじい」じゃないのが良い。『バブル獄中記』

伝記の献本は初だった。伝記を読むのも久しぶり。それも、事前情報が全くない人の伝記は初めて読む。この人のことも、会長を務めていた東京相和銀行の名も知らなかった。そんな中読んでみた。
バブルに巻き込まれて捕まる。そして、留置所で110日。それを書きとめた日記を元に構成。
金融版田中角栄といってもいいかもしれない。無学ながら大銀行の会長までになった。
その人が関わった政治家、バブル、金融、そして日本について語る。拘置所の人の話を読むのは3人目ぐらいだった。だから、まあ、知っていることもあったけど、かなり詳しく長期的に書かれたのは初めて。参考になった。
何で留置所の職員と仲良くはダメなのか。何で番号で呼ばれないといけないのか。などいろいろ疑問はある。
やっぱり、この事件を知らない人にとってはこの事件の語りはもっと欲しい。もちろん、触れている個所もいくつかありし、無罪だと思っているから軽く説明して終わっているのかも。
そして、昔は良かった。というノスタルジーにただひたる「ノスタルじじい」じゃないのが良い。「昔はこうだった」ではなく、「今はこうなっているからマズイ」と言い切る。そこにノスタルジーはないように見える。2000年に書き、2004年に有罪確定。2010年にガンで亡くなった筆者。
10年以上経った日本を見て多分、「日本は何も変わっていない。変化し続けている」と言うのかな。読み物としても面白い。刑務所の生活を知るためにも☆4つ。おススメですが、飛び抜けた良さはないかな。

バブル獄中記
長田 庄一
幻冬舎 ( 2011-08-25 )
ISBN: 9784344020405

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。