二つのショーにもってかれよう!『ランウェイで笑って(8)』(猪ノ谷言葉)

 

芸華大のファッションショーの幕が上がり、外部から参加している都村 育人(つむら いくと)とモデルからデザイナーになろうとしている長谷川 心(はせがわ こころ)の2人のデザイナーのショーがメインで描かれる。心のショーにはヒロインである藤戸 千雪(ふじと ちゆき)が参加する。

”予想がつく”のはつまらないのかもと思いきや”芯が通っている”ということが語られたり、育人の服によってモデルがノッているという描写があったりとファッションの業界では起こるのかもしれないなぁと思える描写が面白い。

人を食ったような構成は誰に教えられたのかということも育人のこれまでの努力が反映されているのがいいなあと思わせるところだったりする。最終的にミニマムな服でまとめて来たときにはファッションショーに行ってみたいと思わせてくれる。「育人、よかったよー!」も漫画っぽくて現実には無いのだろうけど、ホロっときてしまう。

心のショーはランウェイにハンガーが並べられ、1人のモデルにモデルに全ての服を着て歩かせるという難題をぶつけた。背が小さくでモデルとして進めるのかを悩んでいた千雪と才能はあるのにモデルをやめる心がそれぞれ先に進むことになる。「背がないだけ」と「ごめんなさい」の2つの言葉が画面に出てきたところで思いが高まってしまう。

読みながら聞いていた荒削りな曲が専門学校のファッションショーという舞台にドンハマりだったのかもしれないけど、目の前でファッションショーが開かれているようにまで感じた読書体験だったので、KONCOSのMagic Hourという曲を合わせてご紹介。

Youtube Musicだとこちらから。

Magic Hour – YouTube Music
https://music.youtube.com/watch?v=WNkiLv_hkyo&feature=share

ひかりの波が ぼくらをそめた
ひかりの涙 ときをとめた
ぼくらは大人になれたらいいな

【手に入れたきっかけ】

後輩に聞いて読んでハマって読み続けているマンガ

【オススメ度】

★★★★★

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。