どの立場が正しいとかその立場は間違っているとかではなく全ての人が何かを感じることができる物語として染みた「ベルファスト」

1969年のベルファストという街の日々を9歳の子どもの視点で描いていく。その中でプロテスタントからカトリックへの攻撃によって自分たちが生まれ育った街が揺さぶられて、自分の生活も揺さぶられていく日々が感じられる。宗教に関わる戦いが1つのテーマにあるのだけど、シビアな戦いではなくて、そこで生活している日常と子どもたちの心が細かく描かれている作品に仕上がっていた。

故郷についてだけでなく、他者に対してどう触れ合っていくのか、そして、家族とはということを考える中で自分の生活をどう考えて、家族とどう時間を使っていくのか、そして、考えが違うかもしれない他の人とどう時間を過ごすのかについて暖かく説教臭くなくじんわり考えさせてくれる。

他社に対して寛容であるということを大切にしたいと思いながらそれぞれの生き方を大切にすればいいと思わせる言葉があった。

For those who stay, those who left, those who were lost
(残った人、去った人、失われた人への物語:筆者訳)

どの立場が正しいとかその立場は間違っているとかではなく全ての人が何かを感じることができる物語として染みた。

映画『ベルファスト』オフィシャルサイト 全国絶賛公開中!
https://belfast-movie.com/

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。