商社で働きく後押しになる一冊になるかもしれない。『ふしぎな総合商社』(小林敬幸)

実態を誰も知らないし、本社は全く消費者と絡むことのない会社であるにも関わらずポストバブルの勝ち組と言われる総合商社の実態を実際に総合商社で働いた筆者が語っていく。

本社には売上0の営業部がたくさんあるにも関わらず、儲かって高い給料をもらっている。そこには評価の基準が連結の純利益であることが基本であり、ビジネスの形や分野を問わずに入り込み、商社マンと言われる人が営業からバックオフィスまで見た上で事業を回していく。

稼ぎ方は問わずに事業を回してビジネスをすることができる。授業をやりたい人にとってはとも魅力的な会社なんだなあと改めて感じさせる。

コンサルと商社を対比している記述があり、 コンサルタントの端くれである自分にとっては痛いツッコミだなぁと思うところもある。コンサルは参謀であり、授業を回すことはできないという気持ちを持っていることが痛いほど伝わってくる。確かに提案はできても実行はできないという現実はあるし、事業を回したいのであれば商社に行くことをお勧めする。

コンサルはビジネスをやるよりもどうすれば自分の仕事の価値を上げてお金をもらえることができるのかということを突き詰めていくようなお仕事なのかなあとぼんやりと思わせてもらった。

【手に入れたきっかけ】

商社のPJに入ることが決まって商社のことを勉強しようと思って買った中の一冊

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。