モノづくりを生業とする人の仕事への向き合い方やこだわりが伝わってくる。 『津波避難タワー』

 【入手経路】

「本が好き!」という書評サイトでの献本。

【内容と感想】

「津波避難タワー」を作ったけど、東日本大震災での大きな被害を防げなかった。
作ったもので人を守れなかった悔しさと悔しさをバネに頑張ろうとしていることが伝わってくる。

モノづくりをしている昭和55年(1980年)に創業のフジワラ産業株式会社の藤原充弘社長が、
書いて残しておいたいことを「自分をさらけ出して」全て記した1冊。

東日本大震災の際に話題になった「津波避難タワー」を発想した際の話、
製品化、営業をどのように進めたのかなどが語られています。

ただ、「津波避難タワー」の話だけではなく、創業から会社を軌道に載せるまでの歴史や、
他の生命を守る発明も紹介。モノづくりを生業とする人の仕事への向き合い方やこだわりが伝わってくる。

仕事の話と混じって、出生や地元、家系の話、平和を発明するために母祖さまの歌を作ったり、
日の丸についての持論を展開したりするなど、唐突な印象を持つ箇所もある。
でも、書いて残しておきたいことを全て記すための本だから、いいのかもしれない。

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。