貴族の強さが表に出てきた上で戦いの先に次への物語『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女V」』(香月美夜)

貴族の社会になんとか馴染もうとしていたマイン改めローゼマインがここまでやってきたことの集大成となるような第3章のフィナーレになっている。 領主の養女として少しずつ自分のやりたいことをやりながら貴族のお務めをやってきた。な...

心が突き抜けている人から出される言葉のはじけっぷりがたまらない『ランウェイで笑って(1)』(猪ノ谷言葉)

後輩に面白いと言われてハマったマンガなんだけど、やっぱりこの1巻の真っ直ぐな雰囲気に巻き込まれたんだなぁということを改めて感じる。パリコレでのランウェイを歩くモデルを目指す藤戸千雪とデザイナーになりたいという思いもあるの...

新しいお客さんと触れ合っていく中で少しずつ歴史も『アルテ 10巻』(大久保圭)

枢機卿に依頼された新しい仕事はかなりの格が高い人との仕事であり、苦労しつつもアルテは相手がきっといい人だということを思うようになってくる。そんな中で肖像画のデッサンを出したところ、特別気に入るものはなかったと言われてしま...

プランタン=モレトゥスが気になった。『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女IV」』(香月美夜)

紙を印刷してどんどん本を作ろうとしているマインに最初に巻き込まれた大人である商人のベンノは髪を自分の商売の中心に据えることを決意し、もともと営んでいた服飾の商会を妹に任せた上で新しい商会を作ることにする。マインに名前を決...

どうしようもない身分差にどう向き合うのか『アルテ 9巻』(大久保圭)

貴族、教会、商人、市民と今とはかけ離れているぐらい身分差があることでどうしようもできないことが起こる。お金と身分によって自分がやりたいこともいけない中でも生きていかなければいけない。ウベルティーノさんが好きな「金持ちとラ...

人生の中で変わっていかないといけないことがはっきりと突きつけられる『おおきく振りかぶって(31)』(ひぐちアサ)

夏の大会でコールド勝ちした相手が自分たちに勝ちたいという気持ちで練習をしてきたうえに夏は出れなかった選手まで出てきている厳しい試合。なんとか振り出しにはもどったけど、どうにも乗り切れない状態。 試行錯誤している中で難しさ...

変化の時代の象徴が芽を出してきているのかもしれない『アルテ 8巻』(大久保圭)

半年ぶりにレオの工房に帰ってきたアルテはヴェネツィアでの経験と評判をウリにフィレンツェでも仕事を請け負って活躍し始める。親方でもない徒弟が仕事を請け負うことに対するやっかみが心配になるレオだが、ラファエロ、ダヴィンチ、エ...

“貴族で女だから”で仕事があったとしても努力し続けていることで力になる『アルテ 7巻』(大久保圭)

家庭教師の仕事が一段落しつつ、画家として改めて自分が問われるような出来事が起こってしまう。女性が画家になることが普通ではない時代に女性の画家を目指しているアルテは周りから存在を突っ込まれることが多い。 ある程度で実力がつ...