ワイン作りを部下の育成に重ねる 『ワインづくりの心得を生かす 部下を酸化させない育て方』(井上雅夫)【本】

 

ワイン好きの新米マネージャーにベテランマネージャーが贈ったらいい本かな、いや、ワイン好きじゃなくてもビジネス本が苦手な新米マネージャーにまでオススメできる。今では2年目や3年目でも新しく入ってきたメンバーや年上のメンバーを管理することもあるからそんな(私も含めた)マネジメント初心者は参考になることがあると思います(私自身はいくつかありました!)。

ワインを好んで飲んだりしないし、ワインバルに行っても呑むのは決まってサングリアだからワインについて大層なことは言えないどころかほとんど知らない自分でもすんなり読むことができた。

いくつか取り入れたいエッセンスを感じたってことはそこそこオススメしてもいい本なんじゃないかと思います。

アメリカで23年、カリフォルニアワイナリーで働いてきた著者が部下の育成をワイン作りに重ねて解説している。

例えば、タイトルに入っている「酸化」についてはワインの酸化に関する正しい知識を紹介したうえで人の酸化に重ねる。そのうえでワイン造りの工程である剪定から瓶詰めまでを育成と重ねたうえで最後にワインを語るやり方で部下を語って魅力を伝える方法に触れたところで終わる。

分かりにくい、伝えにくい人の育成をわかりやすい1つのフォーマットであるワイン造りに重ねて説明することを体現しているビジネス本でした。

最後に一番印象に残った内容を1つご紹介。

「感謝と期待は言わなくちゃわからない」。

著者がアメリカで仕事をしてきたからかもしれないけど、日本でも「以心伝心」にあぐらをかかずに心を込めて伝えないといけないと確認しました。

「期待」を伝えるのは少しむずかしいだろうから明日から1日1回でもいいので、仕事での「感謝」を言葉で伝えてみてはどうでしょう?忙しくなるほど「感謝」を忘れがちなので一度歩みを止めて「感謝」を表してもいいでしょう。



【手に入れたきっかけ】

「本が好き!」というWEBサービスの献本キャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。