自分が何にもできないことを「頑張って」の言葉で埋めるべきじゃないから。受け止めないといけないから。「頑張りましょう、とも、頑張ってください、とも言えないし思えない。わたしは頑張りたい。」

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「あの人やあの人の道を照らし出す そんな言葉が欲しいと思った」『わたしの3.11 あの日から始まる今日』で加藤千恵さんが引用している加藤さん自身の短歌。深い。今、氾濫している言葉の多くは日本の一部を照らしているだけ。それも、キレイな部分だけ。その中に生活している人が見えないless than a minute ago via twicca Favorite Retweet Reply


「わたしの3・11 あの日から始まる今日」を読んでいてまた、考えさせられた。間違いなくこの本は☆5つになるけど、この本のレビューは全部読み終わってから書く。それだけ、いろんなエッセンスがある本。
加藤千恵さんのパート。物書きとしての苦悩がじんじんと通じてくるような内容。この3.11を書くこと、書かないことの悩みから、返せないファンレターの話まで。
そして、

P111 あの人やあの人の道を照らし出す そんな言葉が欲しいと思った

という短歌。本人が昔、作ったものらしい。なんか前に触れたことのある短歌。
そんな言葉はありはしないという苦悩を率直に綴っている。
その後、結びの文章がいい。率直な気持ちなんだろう。これを普通の人は覆い隠す。それをさらけ出せるこの人は素晴らしい。

P112-113 わたしはあまりにも弱いし無力だった。
自分が何もできない、と気づいてからずっと苦しかった。わずかばかりの寄付、大規模停電が起きないための節電、なるべく普段どおりの消費活動。自分ができることは、あまりにもささやかで、無に等しかった。
震災のことを思っては泣いていた。映像に衝撃を受け過ぎて、一時期はニュースを見ないようにした。見続けたらきっとおかしくなってしまうと思った。わたしが泣いたって誰かの悲しみは減らない。わたしがおかしくなったって誰かが健康になれるわけじゃない。健康でいなきゃいけないと思った。
今も何も変わっていない。わたしは何もできないままだ。
ただ書いているし、書こうとしている。何も出来ないわたしは、自分のできることを必死でやるしかないのだと思うからだ。
無知で無力なわたしは、それでもまだ多くのものを信じている。人の力を信じている。絶対に未来は明るいと信じている。何も失っていないわたしがこんなことを言ったところで、誰の救いにもならないだろう。こんなのは綺麗ごとで、あまっちょろい単なる言葉だ。どこかで誰かを傷つけてしますのかもしれない。
頑張りましょう、とも、頑張ってください、とも言えないし思えない。わたしは頑張りたい。

いろんなエッセンスが含まれている。物書きとしての悩み、一人の人間としての悩み。
自分も未来は明るいと信じている。そして、人の力は偉大だと思っている。でも。なのである。今の報道。テレビを見ていると、日常の生活をしている人と、震災で避難所に居る人との距離がどんどん開いているように感じる。自分は避難所のニュースが他のニュースと同じように感じてしまっている。東京であっても同じく、3.11の経験したのに。どんどん遠くの物に感じてしまっている。ダメな自分。でも、環境がそうさせているのかもしれない。自然に避けているのかもしれない。だめな自分だわ。なんだけど、変われない。もっと、敏感にならないと。
自分は頑張ってください。とは絶対に言わない。頑張ろう。とも言わない。黙ってやるべきだと思うことを続ける。話を聞く。なるべく震災のニュースを追っかけて受け止める。もう多くの人が十分頑張っているから。そして、自分が何にもできないことを「頑張って」の言葉で埋めるべきじゃないから。受け止めないといけないから。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。