終わらない人と映画~「瞳の奥の秘密」~


とりあえず、感想
とにかく心にズドン。考えることが多すぎる映画。愛って何?死刑・終身刑・人を罰するとは?正義って何?今、過去、未来そして、今を生きること?愛する人がレイプされて殺されたら?本当に死刑がいいのか?空虚を生きていく?
一番の問い(自分が思った)
あなたの瞳は奥まで見えていますか?
あなたの瞳を見た人はどんなことを思いますか?

瞳を通じる力と瞳でも通じないこと
基本情報
強調文1970年代のアルゼンチン。レイプされて殺された若い女性とその夫。その事件を捜査する判事が主人公。判事のものとへエリートの女性上司と酒におぼれ、家庭に無視される頼りないパートナー。自分の正義を振りかざすライバル判事。レイプをして殺した男。取り巻く人々。その中で起こる人間ドラマ。レイプ犯人探しから逮捕。そして、その後についてまわる1人1人の想いが細かく描かれている。ものすごい深さを心の中に落としてくれる映画。見て損は絶対ない。ミステリーとしても素晴らしい。ミステリーヒューマンドラマ。2009年度アカデミー賞 最優秀外国語映画賞 受賞
感想・一番考えたこと。死刑と空虚
死刑よりも辛いこと。それは、空虚の中を生きていくこと。本当にいろいろな次元のものを構成している作品。終わった後には少しのさわやかさとそれを大きく上回るモヤモヤが残る。席から動かず考えてしまった。
今を生きることは過去と未来ともつながっている。でも、つながっていないかもしれない。つながってないように振舞おうとする人もいる。それをどうするのか。過去・未来と向き合うのも一つの選択。向き合わないのも一つの選択。どっちが悪いなんてことはない。けど、向き合わざるを得ない状況もある。向き合わないようにしようとしても難しい時もある。それは、忘れたくても忘れられない出来事だから。未来も分からない。けど、それは過去と今で未来は決まる。今、自分がやることは未来へつながっている。そして、他人の未来を変えることもできる。そんなことを考えた。いろんな問いかけ。最高の作品。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。