介護について勉強するのは現代日本に生まれ、生きている人間の義務のように思えるのです 『ヘルプマン!(1)』

【ポイント】
1、 介護の現状を出来るだけそのまま描いた(母親談)マンガ
2、 1巻は介護の世界を知る、入門編
3、 現在か将来、ほぼ確実に関わる介護について学べる、教科書にして欲しいマンガです

「ポックリ逝きたいよ」
そんなことを言っているお年寄りを見たことはありますか?自分は、テレビや人づての話でしか、聞いたことはありません。でも、そう思う人が居るのも事実のようです。病気になって入院する訳でもない、でも、体や心や頭が弱ってしまい、介護が必要になる人はたくさんいるのが現状。
そんな老人介護について描いたマンガの第1巻です。この本は、なんにも将来のことを考えていない、少し将来について不安な高3の恩田百太郎という主人公がどんなことを経て、介護という仕事に関わるようになるのか、ということを中心に描いていきます。
老人に対して、直接介護を行う介護員は全員にしっかり向き合うことができない、向き合いたいにも関わらず、というジレンマを抱えながら、老人介護を行う。『学問のススメ』をそらんじることも出来るのに、おしっこを漏らしてしまう、風呂に入ることも嫌がるおばあちゃんにどう向き合っていくのか。いろんなやり方の中で、理想を追い、一つの答えを見せてくれます。介護の仕事をしている母に言わせると、もちろん、現実はそんなに甘くはない部分もあるけど、喜びもあるようです。
ほとんどの人は関わるけど、あんまり注目されることもない、目をそらしがちな介護の世界を描いています。超高齢化社会になる今、自分に現状は関係ないと思ったとしても、日本に生まれ、人生において自分が介護するにしても、介護をされる立場になるとしても関係する介護について知るためにも是非、読んでほしい。
介護について勉強するのは現代日本に生まれ、生きている人間の義務のように思えるのです。この本から、この本だけでも十分学んでいけることが出来るので、是非、読んでみてください。
1巻のテーマは「介護問題を知る」で、2巻、3巻といろんな側面から介護を描いていきますが、それはまた、別のお話。教科書にして欲しい気持ちからも☆5つです。
自分なりにタイトルをつけるなら『カイゴのマンガ(1)~介護を知る~』ですかね。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。