電子書籍は味気なく、システムに全てを投げ出すおかしさ 「PSYCHO-PASS サイコパス」・第15話「硫黄降る街」

【あらすじ

ヘルメットを被って殺人事件を起こしていた犯人は対処された。ただ、シビラシステムを無効化出来るアイテムの存在が公に明らかになり、そのアイテムが拡散し始める。最初はヘルメットを被っていた人間が犯罪行為を働くが、しばらくすると、ヘルメットを被っている人間がヘルメットを被っていない人間たちに逆にリンチされるようにもなる。そして、社会は混乱状態になる。

混乱状態に対して刑事課は総力をかけて鎮圧しようとする。ただ、そのウラで槙島とチェ・グソンの別の計画は進んでいる。それに気づいた常守と狡噛は計画が進む場所、ノーナタワーへと向かう。ただ、槙島の方が先に到着し、計画を進めようとしていた。それは、シビラシステムの正体を探るというもの。

【電子書籍は味気ない】

槙島は電子書籍を愛好している仲間に対して、紙の本を進めた上で、こう続ける。

「電気書籍は味気ない。本はただ、文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある。調子の悪い時に本の内容が頭に入ってこないことがある。そういう時は何が読書の邪魔をしているのかを考える。調子が悪い時でもスラスラと内容が入ってくる本もある。なぜ、そうなるのか考える。精神的な調律、チューニングみたいなもの。調律する際、大事なのは紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。」

自分も電子書籍を買おうとはあまり思わない。電子書籍が普及している海外と比べて日本の本は装丁が凝っていたりするから紙の本が欲しいとか、本棚に本がいっぱいになっていることで満足感が味わえるとかもあるけど、こういう感覚もあるのかもしれない。

スマートフォンで文章を読んだりしている時にはあまりない感覚。仕事帰りの電車で読んでいる本がなんとなくしっくりこなかったり、別の本に変えるとしっくりきたり、本を読むこと自体をしたくなくなることもある。それは本ではなくて自分の心が揺れ動いているからなのかもしれない。

【システムに全てを投げ出すおかしさ】

このアニメの大きなテーマであるシステムに全てを投げ出すということ。システムに全てを任せ、システムの言うとおりにすれば幸せになれるというシビラシステム。それぞれの人間が幸福に生きることが出来る道筋を示してくれる。自分の生き方、進む道を人間は考えなくて良くなった世界。

究極の思考停止状態。それが幸せなのかそれともおかしなものなのか。

現実世界もよく分からないものに自分の人生を任せておけば何とかしてくれるという気持ちを持っている人は多いかもしれない。最終的に、日本に居ればなんとかなると思うかもしれない、というよりも、何とかしてくれそうという雰囲気がある。でも、それはまやかしかもしれない。

正直、3年後の社会すら、どうなるかを予想するのは難しい。インターネット普及前にインターネットの事を想像できる人がほとんどいなかったように、Facebookが出来る3年前にFacebookのようなものが世界中で使われるようになると思う人がほとんどいなかったように。

どうなるか予想できない社会。一応、日本というシステムはなんとかしてくれそうに見える。なんとかしてくれるように見えるシステムに自分の人生を任せるのはおかしいんじゃないかという疑問と、本当に何とかしてくれるのかという疑問は持ち続けるべきなのかもしれない。

【内容メモ】

パトカー、町並み、ドローンが警備している町中。前の事件の7時間後、ヘルメットを被ってタコ殴り殺人の動画が出まわる。ヘルメットが配られる。危機が煽られる。ヘルメットを被っての犯罪が増えていく。15話「」。

優等生を集めたサイコパスによって成績が悪いとみなされた人たち。人を燃やす。

「ひどいのは、オレたちじゃなく、シビラシステムだよ。シビラの判定でオレたちは、もうろくな仕事につけないことは分かってる。将来になんの期待のない人生なんてさ、システムに祝福されてるお前らには分かんないだろ!」

ただ、ヘルメットを被っている方が反撃され、リンチされる。犯罪係数を気にして生きる人達。

槙島とチェ・グソン。

「当たり前のことが当たり前に行われる世界。ごく普通でありきたりな私達が普通でない街に犯罪を仕掛ける。」

昔読んだ小説のパロディのようだ。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』紙の本を買いな。

「電気書籍は味気ない。本はただ、文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある。調子の悪い時に本の内容が頭に入ってこないことがある。そういう時は何が読書の邪魔をしているのかを考える。調子が悪い時でもスラスラと内容が入ってくる本もある。なぜ、そうなるのか考える。精神的な調律、チューニングみたいなもの。調律する際、大事なのは紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。」

刑事課全員集合。あまりにも平和が長すぎた。市民の安全を守る最後の盾になってもらう。ヘルメットへはスタンバトンで対処。ヘルメットの無力化も可能。ただ、電磁パルスは都市機能の麻痺も引き起こす。

槙島と共に動くチェ・グソン。「だって、変ですもん。シビラシステム。あんなわけわかんないものに生活の全てを預けて平気な連中の方がどうかしてる。」破壊の先はあるのか。先がなければそれも受け入れる。

槙島の目的は何なのか。暴力行為を止める公安。ドミネーター使用の脅し。槙島の手の上で踊っていただけかもしれない。陽動の可能性。ノーナタワーががら空き。

シビラシステムの実態はなんなのか。分散処理とされてきた。ただ、データの流れが明らかにおかしい。シビラをめぐる全ての通信が必ず通る場所があった。性能がとてつもない。

なぜ、1箇所集中なのか。機密性?ここまで胡散臭いと確かめたくなる。シビラシステムの正体。ノーナタワーの中にシビラシステム。

「暴きだしてやろうじゃないか。偉大なる信託の巫女のはらわたを」

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。