お互いを理解してとか話し合えばどうにかなると思ってしがいがちな自分にクスクス笑ってしまいそうな、でも、現実っぽさとともに突きつけてくる。
タイトルの問いに”なんとかなるでしょう”と軽々しく答えてしまうのは想像力の欠如だなぁと実感させられた。でも、即答で「ムリでしょ」ともいいたくない気持ちは残る。
原発とか米軍基地の話にもつながるのかも。原発や米軍基地のある町に住むかと聞かれて”住む”と答えることをためらってしまう。でも、実際に住んでいる現実は忘れてはいけないでしょう。
他の地方都市と同じように高齢化、人口流出、過疎化が進む人口13万人の架空の都市、魚深市が今回のお話の舞台。そんな地方都市に住民に極秘で満期出所者を移住させるプロジェクトが動き出す。
そんなお話を市長やその周りにいるこのプロジェクトに関わる人、そして、出所者から描いていく。過去の過ちを悔い改めて周りの人が愛を持って接すれば素晴らしいという理想論だなぁと思ってしまう建前のもと、予定通り住民に秘密で進んでいく。
大きな事件が起こるわけじゃないけど、事情を知っている市長の知り合いのテンパリ具合とかが笑えてしまう。登場人物の口から発せされる「人間は正しいことが行われないシステムを作ってしまったのかもしれない」というセリフが印象的だった。
あとがきで原作者と漫画家が人が殺されたという事実は一緒でも個人それぞれで多種多様な体験である殺人を画一的な制度である法律で裁くことは難しいんじゃないかと話すところがあるんだけど、たしかになぁと思ったんですよね。他の手段はなにかと聞かれると難しいんですが。
【手に入れたきっかけ】
Kindleの無料お試しキャンペーン!
【オススメ度】
★★★★☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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