少しずつ赤井家の人間関係が紐解かれていく『名探偵コナン(98)』(青山剛昌)

「ボクのこと知ってる?」と沖矢昴に投げかける世良真純からコナン君と赤井秀一が会話をしていく中で赤井家の人間関係が示されていくのだけど、関係図を書かないと混乱するぐらい複雑さを感じさせる。 領域外の妹という意味が解けたコナ...

名前に価値を持たせることを目指すのはとてつもなく厳しい道のりだけど…『ランウェイで笑って(14)』(猪ノ谷言葉)

その先にはその人にしかなし得ないことが見えてくる。大人になっていく中で「自分が何者でもない」ことと向き合っていかなければならない時が来てしまう。そんな「自分が何者でもない」ことと折り合いをつけていくことが大人になるという...

人を愛することを突き詰めることの価値とは『アルテ 12巻』(大久保圭)

肖像を書くことを通じて仲良くなったイレーネ様の母親であるカスティーリャ女王フアナについてイレーネ様の口から聞かせてもらう。なぜ、母親が15年も幽閉されるようになってしまったのか、なぜ、狂っていると言われてしまったのかにつ...

人が折れる瞬間をここまで克明に描くことができるのか『アオアシ(19)』(小林有吾)

船橋学院との闘いの中でなにかを「つかむ」目の前まで来ていると感じている葦人は自分に対して「つかめ、つかめ、つかめ」とプレシャーをかけていく。このプレッシャーの時に何かをつかむこともあるのかもしれないが、現実は厳しくはねの...

生物の99%はすでに滅んでおり、毎日、200種が絶滅している世界『ダーウィンズゲーム 1』(FLIPFLOPs)

そんな世界が今で、その中でソーシャルゲームを使ったようなバトルが繰り広げられる。1対1のバトルが基本のような雰囲気で恐ろしいルールが執行されていくことはゲームに参加した人だけでなく、他の人も見えることから社会を揺るがすう...

人を殺す行為というのは…『夢で見たあの子のために(5)』(三部 けい)

「多くの不幸な人間を生む行為である」と断言するのは過去に主人公である中條千里に関する事件を担当している刑事さん。双子の一登を探す物語の中で自分の兄弟が殺人犯の一味であるという可能性が出てきてしまった。「ネズミ」と「三ツ目...

折れたことがある人は頑張ることには価値がある『ランウェイで笑って(13)』(猪ノ谷言葉)

パタンナーとして努力だけでなく、結果を見せたことでデザイナーとしての仕事に踏み出せることになった育人。着任した先のチームはいまいちでお飾りチーフと思われてしまっていた佐久間 美依のチームに。難しい状況の中でもなんとかライ...