日本でのY世代は1985年以降に生まれた人、今、28才ぐらいの年代かそれよりもう少し下の世代でしょうか。『ワーク・シフト』(リンダ・グラットン) 【本】

 

1980~95年頃に生まれた年代をアメリカではY世代と呼ぶ。ワークライフバランスを重んじ、仕事に面白さを求める世代。2014年現在だと、33才から18才ぐらいの年代。日本だとちょっと遅れてやってきている気がする。5年遅れぐらいで、1985年以降に生まれた人、今、28才ぐらいの年代かそれよりもう少し下の世代でしょうか。

出世したいとか、たくさんお金を貰いたいとか思わない人が多い世代。適度に稼げて、ほどほどにお金を貰えればいいと遠慮無く言う世代。上の世代からすると、「最近の若者は元気が無い」とか言われてしまうのかもしれないけど、そういう世代が中心になっていく社会はどうなっていくのか。適度に働いて、適度にお金を稼ぐ人が増えていく。

そんな時代の働き方はハードワークが善とされていた時代と違うものになっていくのかもしれない。というか、少しずつ変わっているのかもしれない。ハードワークしなくてもお金を稼げる仕組みを作らないといけないから。

でも、社会で上に立っている人たちはハードワーク、残業が正義だと思っている人が多いからこそ、あと10年、20年ぐらいは移行期間になりそう。大企業も少しずつゆるやかに変わっていくのでしょう。変わったほうが企業にとって好ましい時代になっていくのかもしれません。

未来の働き方について記した本の中でかなり有名なこの本を読んでいてそんなことを考えた。いろんな未来の働き方のストーリーが詰まっている。載っている働き方は明らかに今までの働き方と違うもので、近いうちに現実になるであろう働き方。

企業の制度構築にも参考になる箇所があるだろう。もっと読み込んでまとめてみよう。

【引用】

あなたが、私が、私の息子たちが、私たちにとって大切なすべての人たちが、働き方の未来を理解しなくてはならない。

過去の延長線上に未来を思い描くことが不可能になったからだ。私が将来どういう働き方をするかを父の生涯から単純に類推することはできない。

ワークライフバランスを重んじ、仕事に面白さを求めるY世代(1980~95年頃の生まれ)の志向が仕事のあり方や組織のあり方、仕事の環境を大きく変えていく

未来の世界では、これまでの先進国と途上国の色分けとは関係なく、世界のあらゆる地域に貧困層が出現する。引く手あまたの人材が続々と一部の地域に引き寄せられる反面、グローバルな人材市場に加わる専門技能や能力のない人たちは、経済成長から取り残された土地に縛られる。

2000年頃からは、生産性の源泉がテクノロジーそのものではなく、テクノロジーを組み合わせる能力や組織上の強み(イノベーションに積極的な企業文化やチームワークなど)に変わりはじめた。

自分が将来どういう働き方をしたいか、そして子や孫の世代にどういう制度を残したいかという点に関して、私たちは自分で主体的な選択をおこない、選択の結果に責任をもたなくてはならない。

仕事と職場は、あなたが生きがいを見つけられる場である可能性が高い。その場を生かすか殺すかは、あなたの勇気と未来感覚次第

【手に入れたきっかけ】

話題になっていたので購入!

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。