この作品の世界観、犯罪者を捕獲するときではなく、日常が明らかになっていく。コンピューターの力を借りて、サイコパスが濁っていない人間は快適に暮らすことが出来る。服はコンパクトで一瞬、目覚ましもご飯も部屋の内装も専属のコンピューターの秘書がやってくれる。
ただ、サイコパスが濁った者は潜在犯として扱われる。
主人公の常森が今の道に進んだ理由が明かされ、もう一人の主人公、狡噛のナゾが表に出てくる。そして、狡噛とのやり取りで常森の心に何かが芽生えた。
自分にしか出来ないこと、どうなるんだろ、危うい正義感になりかねない。そこが近いうちに最初の大きなヤマの鍵になる気がする。次は第3話。虚淵玄さんの「まどマギ」の3話と言えば、と考えるのは考えすぎかな!?
銃の言いなりになり、考えることができなくなった社会。楽なのかもしれないけど、それは危うくで何かを犠牲にしている社会。だけど、そこにには気付かない大多数。
今の社会も、考えるのが面倒くさいと口に出してすらしてしまう人がいる。さて、いかがなものか。その面倒くさいで利益を得ている人が他にいて、自分に危険が迫っているのかもしれない。気をつけないと。犬にならないためには疲れるかもだけど、考え続けないと。少しでも。
撃たれた狡噛。パウダーブルーのサイコパスを持ち、撃ったことを思い出す常守。
オープニングの映像が変わった気がする。闘いを連想。
予定も確認できるクラゲみたいなコンピューター。携帯に話しかけて答えてくれるレベルを超えている。目覚ましも。第二話「成しうる者」。
部屋の内装もデータベースから呼び出してくれる。ご飯もコンピューターが持ってくる。ただ、カロリーも心も徹底管理。コンピューターが完璧に入っている世の中。コンパクトで服を選び、一瞬で着替えができる。近未来のコンピューター。
メンタル美人な常森。コントロールしなくても濁らない。ものすご~く優秀だった常森。友人が言う。
「成しうる者が成すべきを成す。これこそシビラが人類にもたらした恩寵である。」
ただ、友人同士の会話も監視システムに聞かれている雰囲気。
初日にやらかした翌日の出省。潜在犯はいろいろやらされ、こき使われる。
刑事部の部屋では同じ部屋で執行官と監視官が仕事をしている。そして、エリアストレス上昇のため出動。
「ケダモノはケダモノの匂いを嗅ぎ分ける」。スキャナを使わなくても分かる。サイコパス判定を拒否。緊急セラピーの対象。何もしていないのに。
「罪を犯すか、取り締まるか、どちらにせよ犯罪に関わる才能であることには違いない。」
執行官は宿舎と刑事部フロア以外には行けない。出動時以外には。
常森が就職した理由について。どの就職先の試験でもA判定だった。でも、他の人もA判定。ただ、公安局だけは自分だけ、500人の中で1人だけがA判定。自分にしか出来ない仕事、この世界に生まれてきた意味が見つけられるかもしれないと思った。
シビラが一番幸せになれる生き方を教えてくれる。コンピューターが教える。5才でサイコパス検診に弾かれて以来、ずっと潜在犯で矯正の見込みゼロと判断される人もいる。同僚の執行官。それしかなかった。
狡噛との再会。そして、語りだす。銃の言いなりになっている人間。考えることすらなくなり、自分のやっていることを顧みなくなった。誰かを守る仕事だったのに。
「正義を優先し、自分で判断した。そんな上司の下なら、ただの犬ではなく、刑事として働けるのかも。」
やり残したことがある狡噛。何かに燃え始める常森。
小檜山 歩
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