時代を感じさせるも女性の強さをこれでもかと感じさせる『高層の死角』(森村誠一)【ネタバレあり】

男性が憧れる女性とはこういう女性なのか。美しいと感じる男性と女性は今の時代でどのくらいいるのだろう。とっても前の作品ですが、気になる方は読んでみてください。

インスタ映えする角川武蔵野ミュージアムで読んでハラハラさせてもらったので改めて読んでみようということで買ってみた小説で1969年の作品であり、スマホはおろかポケベルすら出てこない。そんな時代に高級ホテルの34階で社長が殺されたところから始まる事件。

物語上の主人公としては警視庁捜査一課の刑事が置かれるのだけどこの物語のもう1人のというか本当の主人公は有坂冬子という女性であろう。男性の仕事、出世に対する飽くなき行動も今の時代には減ってきており、裏で貞淑に男性を支える女性の強さと儚さも少なくなってきていてそのこと自体はおかしくないことなのだろう。

ただ、人間のモロさと強さとモロさを感じさせる心の動きの描写は描かれてから50年以上が経った今でも色褪せないリアリティを感じさせる物語りなのでよかったら読んでみてほしい。

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。