ビジネスマンには物凄く広く知られている大前研一さん。
日本国内外で高い評価を受けているコンサルタントで、
ためになる本を多く書いている。
この『質問する力』もその中の1冊で、2003年に出版されている。
日本人には「質問する力(Inquisitive mind)」が足りないと断言し、
「政府や、マスコミや評論家の言うことをうのみにするのではなく、
まず、自分の頭で考え、疑問点があればとことん追求し、自分で納得してから決断する」
そんな、質問の力の重要性とそれをどうやって育てていくのかについて語られているのがこの本。
前半は、1985年に起きたとてつもない大きな3つの出来事についての話から始まり、
質問しないことによる悲惨な現状と、大前研一が質問する力を発揮すればこんな風に
考えられるんですよ。という、現状の捉え方とこうすべき。という改革案を、
日米同盟、年金制度、不良債権処理、道路公団、原発、道州制など様々なテーマについて
提示している。
後半では、質問する力にとどまることなく、
「説明する力」や「回答する力」まで語られている。やっぱり、この人の本は
読み応えがあるし、満足させる。10年近く前の本だけど色あせていない。
でも、最初に読んだ『考える技術』ほどのインパクトはなかった。なので、☆4つ。
それは「考える」という「質問する」よりももっと根本を捉えたのが
『考える技術』だったからだと思う。
でも、読んで損はない。それは間違いない。
思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、
同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
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小檜山 歩
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