ホームレスから買い取ったダンボールで作られた家からは何か普通のダンボールにはない何かを感じてしまう。
日本と韓国それぞれの若手現代芸術家12人の作品が並ぶ。現代美術といえばなんだかわからないものがならんでいることがおおいけど、この展示は比較的、なにを伝えたいのかがわかりやすい作品が多かった。
アンケートに対して自分のこたえを延々とよむ作品からは人の意志の不安定さを感じさせ、事故で人を傷つけたガラスを集めて作ったオブジェからはなにか禍々しいものをかんじてしまう。
ごみが下にあるゴミ箱やひたすらプチプチが重ねられている作品はなんだかずっと見ていたくなった。
もっとも印象に残ったのがホームレスから買ったダンボールでつくった家。3000円ぐらいで日本と韓国のいろんなホームレスから買ったダンボールをつなげて家にした。まわりのかべには買取証明書が飾られているなんだか不思議な空間。
クツをぬいで中に入ると何か禍々とした気持ちになることも含めて作品なんだろう。ダンボールに怨念のような普通のダンボールとは違う何かが宿っているような気がした。
・お気に入り度
★★★★☆
国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO-アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋――日本と韓国の作家たち
http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/af2015/
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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