女性に対してと限る必要はなんだけど、この本を読んでいると男性として女性と結婚することを自分の話として考える。とってもアブノーマルな結婚のお話ってのはさて置いて。
サブカルアングラ系の編集者らしい(最近の人じゃないのでこの人が作った本は読んだことないんだけどね)末井昭さんの波乱万丈な人生のうち結婚について取り上げられる。お母さんがダイナマイト心中というとんでもないことをしたらしいけど、それについては別のお話。
結婚についてもぶっ飛んでますわ。1人目はそんなに変わっていないけど、2人目は芸術家である神蔵美子さんとの再婚。相手も再婚で前の旦那さんのことは末井さんも知っているし、結婚する前にも関係を持っていた。つまりダブル不倫からの結婚。そんな2つの結婚について語られる。
だからこそ、幸せな結婚に関するハウツー本ではない。
「しあわせな結婚うんたらかんたら」ではなく…
結婚に関する本をいくつか読んでみるうちの1冊だったし、よくある”よい”結婚生活のための本は読んでない。その中でも結婚の意味はなんなのかを突き詰めてくるかもしれない。テクニックとかあるべき論を話すんじゃなくて「結婚ってなに?」ってのを勝手に感じさせる。
大きな会社に勤めていると多かれ少なかれ結婚していると使えるいい感じの仕組みがあったりする。小さい会社だったり個人事業主だとそんなにないのかも。それは前に読んだ『結婚さえできればいいと思っていたけど』にも書いてあったかな。
形として見える結婚することによるメリットはない。でも、結婚してる末井さんが結婚について振り返ってる。
参考になるかは置いておいてこんな結婚もあるんだなぁと思って読めばいいのかも。
キリスト教は人生のどこかで触れるのかも。
高校、大学とキリスト教主義の学校に行った。洗礼を受けたわけでもないし教会に通っているわけでもない。でも、他の人よりもキリスト教について入っていきやすい自分がいる。
末井さんが通っていたのは千石剛賢という人が主催していた「イエスの方舟」という団体。知らなかったけど、世間を騒がせたこともあったみたい。でも、不起訴になってるし、犯罪者ではなかったんでしょう。
イエスの方舟事件 – Wikipedia
いくつか千石さんが書いた本から引用していてこの人の本を読んでみたいとも思いましたわ。夫婦の間には100%あらゆるウソが許されないってのは大変なことだったりするのでしょう。
で、どーすんの
それはそれぞれに委ねられる。ここまでぶっ飛んでないけど、日常は同じで価値観の違う2人が一緒になるというのはどこの夫婦も一緒でそのことについて聖書を拠り所にするのか他のものを拠り所にするのか2人で作り上げていくのかそれらの組み合わせなのかは人それぞれ。
1人のかなーり変わった人間の結婚に関する独白録です。
【手に入れたきっかけ】
結婚について考える中で結婚に関する本をまとめ買いしてみた!
【オススメ度】
★★★★☆
小檜山 歩
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