新日本プロレスから世界最大のプロレス団体であるWWEへ渡ったプロレスラー・中邑真輔の日々が綴られている。新日本プロレスを離れるところからWWE渡り、どのような生活をしているのかがプロレスラーとしての中邑真輔と1人の中邑真輔としての両方で綴られている。
WWE参戦にあたっての新日本プロレスに来日していたプリンス・デヴィット(現フィン・ベイラー)の影響や、WWE・NXTでのバタバタの中でのデビュー戦、スマックダウンへの昇格やそれを生み出すWWEの実力主義の仕組みについても触れられる範囲で触れている。ぼやかしている部分があるのもプロレスラーらしいと思いつつ、休日にサーフィンを楽しんでいるという話も中邑真輔らしい。メキシコの「Hamburguesas a la Parrilla」というハンバーガー屋さんが美味しいという話はなんだか惹かれていつか現地で食べてみたい。
日本から単身で海外に渡って戦うという厳しい環境におかれることについて不安はないのかを考える前の本の最初にこんな言葉が出てくる。
人生って、望むと望まざるとにかかわらず、自らを取り巻く環境や状況というものは常に変化し続けるものだと思うんですね
だからこそ変化することが当たり前だと思う「これが普通だパワー」を持って生きているという話からは自信満々で行動している中邑真輔の姿と心の中では不安に思うけど意思をもって生きている二つの力を感じさせられて、人間がいろんな試行錯誤をしながらプロレスに向き合っていることを感じることができてプロレス好きや海外で働くことに興味がある人にはぜひ、読んでほしい内容だった。
【オススメ度】
★★★★☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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