川の流れのように、幸せも、悲しみも、時とともに過ぎていきます『こころに響く方丈記 ~鴨長明さんの弾き語り』(木村 耕一)

 

こんな冒頭だったら覚えていなかったかも。中学生の頃に覚えさせられたのはこちら。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

鴨長明の方丈記。社会の試験では作者と名前を覚えればよいこの物語も国語の授業では中身まで入っていく。その中で平家物語と同じように冒頭部分を暗記させられたなぁと中学生の頃を思い出す。

その時には暗記していたし上のフレーズを見ればなんとーなく方丈記と鴨長明の名前は出てくる。でも、中身の深掘りはできないし、野球と女の子にうつつを抜かしていた中学生の頃には今のように本を読んでないから興味も持てなかった。

閑話休題。タイトルの「川の流れのように、幸せも、悲しみも、時とともに過ぎていきます」はそこそこ知られている方丈記をこの本で現代語訳したもの。方丈記の全体を現代語訳してそれぞれの背景などを解説している。

平清盛や以仁王の乱などが起こっている中で鴨長明がどのようなことを言いたかったのかがまとめられている。なによりも現代語訳はわかりやすくていいですわ。中学生の頃に読んでたら少しは興味を持ったかもしれない。

最後には原文で乗っていて現代語訳してちょっと味気なくなっているように感じた何かを原文を読むことで補ってくれる。イラストを書いているのが自分と同い年ってのにもなんだか縁を感じる一冊でした。

【手に入れたきっかけ】

本が好き!というサイトの献本キャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。