この漫画では東京に原発を作って東京が人が生きられない街になった。でも、健全。 『COPPELION(2)』(井上智徳)

 

なぜ、一番人が住んで電気を使っている東京に原発を置かないのか。

読んでいると無意識にこの問いが心に中から湧き上がってきて”正しさ”を考えさせられてしまう。街を人が住めない街にしてしまう可能性のある原発の恐ろしさは確かにあるんだけど、その原発を東京に置かずに地方に押し付けている現実よりは”正しさ”があるんじゃないかと思わせる。

その”正しさ”を言えないような空気感というか社会になっている気がしてちょっと心配になってくる。

「こんな地獄には住めない」と遺伝子改造されて放射能の中でも生きられるようになったコッペリオンたちに言わせるのがなんとも印象的。社会から逃げ込んだ人たちの住処になっている人が住めない東京へ人を助けるためにやってきたのは放射能への耐性を持つ3人の女性高校生たち。

放っておいてと言う相手に対して拒まれたら自分たちの生きる意味がなくなると叫ぶシーンは印象的でしたわ。放射能に汚染された街を歩く彼女たちはこんな東京が故郷かもしれないと語る。そして、そんな東京を作ってしまった原発の設計責任者と出会う。

彼女たちは不思議な関係を感じるんでしょうね。

【次の本】

『COPPELION(3)』(井上智徳)

時間を見つけて読んでいこうかなぁと。



【手に入れたきっかけ】

Kindle無料お試しキャンペーン!

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。