自信のない名探偵の事件簿 『名探偵音野順の事件簿 1』(北山 猛邦)【マンガ】

 

「謎はすべて解けた!」と誰に対してともなく宣言し、関係者を全て集めて全員の前で謎を解く。小説やマンガに出てくる名探偵の王道はそんなキャラクターだろう。

ただ、そんなことは出来ず、人前でしゃべるのが苦手ながらも探偵として事件を解決するのが本作の主人公、音野順。

自信のない名探偵の事件簿

このマンガに出てくる名探偵、音野順はひたすら自信がない。同居人で小説家の白瀬白夜に名探偵と言われてもそれを認めようとしないし、事件を解決したら目立った相応のダメージ(怪我など)を受けないといけないとまで言い切る変わった探偵。

謎を解いた時に起こる現実を考えられる探偵

音野が臆病になる理由の一つに謎を解いた時に起こる事柄に気を遣ってしまうことがある。犯罪者であれ、大勢の前であっても1対1であっても謎を解き明かすことは相手と周りの人の人生と態度を変えることになる。

その事が怖くてナゾが解けたとしても口をつぐんでしまうとのこと。大勢の前でかっこ良くナゾを解くよりも好感の持てる考え方ではなかろうか。

そんな探偵が密室殺人と時計泥棒の事件を解決し、また次の事件へ進む。

【手に入れたきっかけ】

ブックオフでタイトルとジャケットが気になり購入!

【オススメ度】

★★★★☆

【キーワード】

踊るジョーカー

時間泥棒

見えないダイイング・メッセージ

自信のない名探偵

白瀬白夜、音野順

父親の最後の言葉はトランプ、密室殺人

謎を解いた時に起こる現実から目を背けるために口をつぐむ

岩飛警部、ナイーブな探偵

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。