「学校の目的は勉強もあるけど…社会に組み込まれるための訓練もあるかもしれない」
日本が息苦しくなることを予言していたマンガなんだろう。1989年生まれの自分も含めて、1980年代後半に生まれた子どもたちは物心ついた頃から、社会に元々存在していた一生安泰のレールが錆びてしまっていることを感じてきた。
1980年台の初めから連載されてきたこのマンガはその現実を表しているのかもしれない。邪悪な存在であるゼルと戦うF-ドリームと現実世界を行き来するホクトだったが、ある時からF-ドリームの世界に行けなくなった。理由はわからない。
現実世界では浪人中の美大進学も手につかず、F-ドリームのことだけが気がかりになる。でも、周りはホクトを現実世界に馴染むように強いてくる。そんな圧力に疲れたホクトは今の世界への疑問を叫び、F-ドリームの世界でもう一度リュオンと共に邪悪な存在と戦うことをのぞむようになる。
社会の行き詰まりを肌で感じるようになったホクトの姿はなんだか息苦しく、何かが詰まっている社会への警鐘だった。その警鐘は社会を少しでも変えたのか。
もし、外を歩いていてなんだか地面が割れそうに感じたら、もしかすると、何か不純なものが社会を満たしていることの表れなのかもしれない。
【キーワード】
リュオン
ミュロウ
ガストン・バロー
人類を破滅の方向へ向かわせる決心を固める
我々は何?
積極的な子
公害が死語
気候変動がつながる
いてもいなくても同じ
現実はゼルで満ちている!
【引用】
オレ達は幼稚園・小学校・中学校・高校とエスカレーターみたいに乗り継いで来たから…いきなりエスカレーターがなくなって所属する位置がなくなると…ぽーんと無風地帯に置かれるとすごく不安になっちゃうんだ。あわてて学生なり、会社員なりなんなり自分の位置を…レッテルとはらなくちゃ不安なんだ。肩書き、レッテル…兄きみたいに社会のある位置におさまっていれば安心して生活できるんだ
学校の目的は勉強もあるけど…社会に組み込まれるための訓練もあるかもしれない。組み込まれても平気なように…毎日の規則正しい生活にたえられるように…ねえ…オレ達は本来もっともっと自由なはずだよね…
【手に入れたきっかけ】
Kindleキャンペーン!
【オススメ度】
★★★★★
小檜山 歩
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