タッグチャンピオンであるマジカルシュガーラビット(マジラビ)の坂崎ユカと瑞希はすでに破れており、勝ったチームが両国でのタイトルマッチに進むであろう第2回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメントの決勝戦は辰巳リカ、渡辺未詩の白昼夢と天満のどか、愛野ユキの爆裂シスターズ(爆シス)の組み合わせになった。
越境タッグである上福ゆきと朱崇花のVENYU(ベニーユ)が外敵として優勝して挑戦するのではないかと思っていたのだけど、準決勝で爆シスがVENYUを破ってあがってきた。爆シスは実の姉妹のタッグで姉の天満のどかが今春でのプロレス卒業を発表しており、卒業前にもう一度タックベルトを巻くという目標の中で気合いの入った戦いを見せてきた。白昼夢もタッグタイトルを獲得したことのあるタッグでどちらが勝ったとしても両国ではシングルベルトと同様に東京女子純血でのタイトルマッチが期待できる組み合わせになった。
試合前に時間をかけて握手をした四人の姿からは後楽園ホールのメインという舞台でこの組み合わせで試合をするのは最後になるんだろうというエモさと感慨を感じさせる姿だった。ゴングが鳴ると四人それぞれがシングルのタイトルマッチを戦ったことがある実力を兼ね備えていることもあって、じっくりとした1対1の工房を見せていく。試合のスピードが上がっていくとそれぞれのタックの売りが生かされた連携も出てくる。どちらかといえば爆シスはそれぞれの体を生かしたダブルセントーンやダブルインパクト式のブルドッグなど重量感あるタッグに仕上がっていて、白昼夢はチーム名からも連想されるようなぶっ飛んだ技が多かったりする。渡辺未詩が辰巳リカを逆立ちのような形で担いだ状態からひっくり返してボディプレスを決めるような見たことのない連携技も出していく。
どちらも東京女子のタッグ戦線で戦ってきた中で、最後かもしれないメインイベントは紙一重の差で白昼夢が制した。これまでの戦いが積み重なったような試合で後楽園ホールは盛り上がり、戦いの蓄積は試合を高めていくことを感じつつ、この組み合わせを見ることはなくなるのかもしれないと寂しくなる。
試合後に4人が泣きながら抱き合っていたシーンはそんな現実を否応無く意識させる。白昼夢はマジラビを呼び出し、両国でのタイトルマッチでの挑戦表明をし、マジラビも受けて立つ。最後にマジラビが勝ったら「それ(トロフィー)ちょーだい!」とアピールするのはほっこりしつつも、両国でのはえぬき4人のタッグタイトルマッチが楽しみになる。
破れた爆シスのラストストーリーはどうなるのかという中で姉妹でのシングルマッチが両国で組まれることになった。姉の天満のどかが妹の愛野ユキとのシングルマッチでどのようなことを伝えるのか。巻くことができなかったプリンセス・オブ・プリンセス王座を目指すバトンを渡してほしい。愛野ユキの戦いを見ているとその力を持っているのにも関わらず、優しさで一歩後ろに下がっているようにも見えて一皮向ければ一気に東京女子の中心に進むことができるように見える。その一歩を姉に押してもらえると嬉しい。そんな戦いを両国で見たいと思った爆シスの準優勝だった。
Positive Chain ’22 | DDTプロレスリング公式サイト
https://www.ddtpro.com/results/17500
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小檜山 歩
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