強さとはなにか、プロレスとはなにかを問う「CyberFight Festival 2021@2021年6月7日 第8試合 DDTvs金剛全面対抗12人タッグマッチ」

拳王と高木三四郎の因縁

みちのくプロレスを飛び出し、NOAHというリングで自らの居場所を切り開いてきた拳王選手と本当に小さい団体であったDDTを業界の中心に近づけている高木三四郎の水と油の関係が再度、リング上で交わることになる。

反骨心を持ちながら戦い続けてきた拳王に対して真剣にふざけ続けることでここまでやってきた高木三四郎とDDTの選手たちの闘いはプロレスのリング上での価値観のぶつかり合いをこれでもかというぐらいに感じさせる闘いで見るものを惹きつける。

DDTのリング上で散々こき下ろしたこともあって会社として副社長の彰人やDDTのふざけることも闘いもどちらも担ってきた坂口征夫などの面々がリング上でぶつかり合う。入場からも厳しい表情をみせる拳王に対してDDTの歴史を彩ってきたアイテムと共に入場してくるDDT勢の対比を感じさせる。

リング上ではバチバチの蹴りとDDTのアイテムが混じり合う

闘いは因縁を持つ拳王と高木三四郎・坂口征夫の関係性の間に拳王率いる金剛で武闘派として鳴らす中嶋勝彦も乗っていく。

DDTのアイテムを相手にしないと思いきやドラマチックドリーム号(自転車)には乗って使った上で壊すという自分の闘いを拳王は見せていく。

最後は拳王は苦杯をなめる

最後は坂口征夫選手がヨシヒコ(ダッチワイフのレスラー)を使ってのスリーパーホールドを拳王に仕掛けている目の前で高木三四郎が3カウントを奪う。闘いの中でキックを受け止め続けた高木三四郎のレスラー社長としての誇りもありながら、拳王選手にとっては前よりは噛み合いつつもまだまだ不満が大きい試合だったかもしれない。

高木三四郎はこれまでのDDTを踏まえつつ、NOAHと一緒にWWEを超えるとリング上で宣言して退場していった。

NOAHもDDTも拳王も高木三四郎もそれぞれのプロレス観を持って試合をしていることがよくわかる重みのある試合だった。プロレスは奥深くて答えのないものだからこそ、見ている人たちを惹きつける。

CyberFight Festival 2021

https://www.ddtpro.com/results/16009

秋山準がヨシヒコに抱かれ、丸藤が支え、山下が締めた幸せプロレスアリーナ「CyberFight Festival 2021@2021年6月7日」

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
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