プッシュフォンじゃ手を止めない


 小林明子の『恋におちて』のワンフレーズ「ダイヤル回して手を止めた」を聞きながら考えた。
この歌の主人公は浮気相手に電話をしようとするのだが、ダイヤルを回しているうちに手を止めてしまう。もし、プッシュフォンだったら、手を止めなかった気がする。ダイヤルを回す時間が深さを作り、悩みを生み、手を止める。そんな間はプッシュフォンでは短くなり、手を止める人は減る。そして、携帯電話だったら、一回ボタンを押すだけでかけられる。
ダイヤル式から携帯電話に移り変わることで二つの事が現れた。「欲望の拡大」と「考えない傾向」だ。
かけたいと思ったらスグにかけられる。感謝の気持ちを失う。そして、何にも考えないでかける。その浅さが生まれた。便利さがある事は言うまでもないが、引き換えにいろいろ負の側面もある。
負の部分が、ダイヤル式から携帯電話に変わる過程で使用する人には無自覚で進んだ事。ちょっと怖い。人々を考えさせないために何らかの力がそういう方向に進ませている?映画の「マトリックス」みたいに。(ちょっと「マトリックス」に最近、ハマってる…)
ふと、電車に揺られながら思った事。
m_04.gif
s_02.gif
s_01.gif
 

The following two tabs change content below.

小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。