プロ野球選手のお金とか、契約とかの地味な部分を描いたマンガの5巻。今回はオフシーズン。
日本シリーズも終わった後、契約更改前のお話。オフシーズンのラジオ出演、いわゆるクビの自由契約やトレードにまつわる物語、ファン感謝祭の一幕など。
自由契約やトレードの厳しい世界。秋季キャンプ中に一緒に練習をしているメンバーの携帯に球団から電話がかかってくる。それは自由契約やトレードのお話。大学を出て、5年間一筋で働いてきたチームから急に他のチームに移らないといけなくなってしまう悲しさ。でも、好きな野球が出来るなら、と悩みながらもプロ野球選手を続ける人もいる。
自由契約選手の最後のチャンス、トライアウト。やる前から結果が決まっていると言われている場所。年がいっている選手は声をかけられないと思われている。38歳でも現役を続けたい投手と、球団職員への打診を断ってまで現役にこだわろうとする32才捕手のトライアウト。
一般的な会社員にはオフシーズンはない。1月から12月まで働き続ける。仕事が上手くいかなかったからって、給料が半分になる訳ではない。でも、今のところ、急に首になる会社員は少ない。ただ、プロ野球選手は成績が悪いといきなり給料が悪くなったり首になったりもする。でも、給料は良い。もちろん、引退後の生活も考えておかないといけないのは当然のことですが。
子どもの頃に憧れたプロ野球選手の世界。きらびやかなのは本当に一部の選手だけ。でも、プロ野球選手になるという夢を叶えた選手たちはどんな仕事よりもプロ野球選手でいたいともがきあがき続ける。会社員に通じる所もある、かっこいい大人たちの世界。
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小檜山 歩
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