勝つだろうし、優勝するだろうけど楽しめる
子どものころに野球をやっていてそこまでうまくなかった。でも、プロ野球選手になりたいと思っていた時期がある。それはこのマンガのおかげなのかもしれない。
自分で買ったわけじゃなくて父親が読んでたのかな。なぜか実家にあったこのマンガを何度も読んだ覚えがある。
野球人生ずっと補欠で一度も試合に出たことのない、でも、野球が大好きな山田太一がプロ野球に入って大排泄物だと言われてきたアストロズをペナントレースで優勝させるために駆け抜ける。
ハッピーエンドになるだろうなぁと思いながらも見続けてしまうのは熱いメッセージに惹かれるからでしょう。
八木沼純が好きだ!
最初に山田太一が発する「太一菌」に感染して野球に真剣に取り組み始めた山田太一がアストロズに入る前の4番バッターがこの八木沼純。センスだけだったら球界でも随一の八木沼は最終的には首位打者を取るまでのバッターになってアストロズのピンチを救ってきた。
野球選手だけじゃなくて心意気やちょっとした時のサードの守備も半端ない。怪我をしても踏ん張り続ける姿は助演男優賞ものなんですよね。
印象的なセリフたち
ここまでいくつか紹介してきたけど、印象的なシーンがたくさんあっていい感じなのです。
こちらは前でも触れた八木沼と山田太一が憧れた三原脩監督の会話から。4番とはなにか、野球選手が見せる奇蹟について熱いやりとり。
全力でプレイすることができない矢島の全力プレイが注目された阪神戦だけど、おじさん武藤の頑張りもほろっとくる。
このバッティングはページが持つ力がとっても大きいのです。
ここから最終巻まで怒涛の勢いだったけど、この「平田さんがいー」は元キャッチャーとして言われてみたかったセリフ。
この必殺技はいろんな必殺技の中でも上位の印象に残っている。
国民的行事でアストロズの必殺技が炸裂!『ペナントレース やまだたいちの奇蹟 13』(こせきこうじ)【Kindle・マンガ】
最後の1ページにはここまで読んできてよかったとホントに思わせる力がある。
ペナントレースは1ページにたどりつく 『ペナントレース やまだたいちの奇蹟 14』(こせきこうじ)【Kindle・マンガ】
”王道”として手に取ってしまう
実家にはあるんだけど、Amazonの週替りセールで安売りしてたのでそんなに安くはないんだけど、買ってしまった。家にしかないし、何年かに1回ダウンロードして読んじゃうんだろうなぁというマンガなんです。
奇をてらった展開もないし、最後はちょっと端折られすぎなんじゃないかと思ったり、これは最後優勝するんだろうなぁと思うんだけど、それでも惹きつけるのは努力する人が見せる普遍的な力がこの本から感じられるからなんだろうなぁ。子どもにも読ませたいなぁなんて思ったりします。
奇跡ではなく奇蹟
子供の頃はあまり気にしていなかったけど、この物語では”奇蹟”という今ではあまり使わない言葉をタイトルにしている。少なくとも自分はこのマンガでしか見たことがないので調べてみました。
奇跡/奇蹟(きせき)の意味 – goo国語辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/52201/meaning/m0u/
奇跡と奇蹟の違い|Free Bird
https://ameblo.jp/toorisugari1962/entry-11250146695.html
「奇跡」と「奇蹟」の違いとは?|話してSukatto(スカッと)!!
辞書を引けばよかったんんだと思いますが、手元にないのでいくつかのサイトでと。
理屈で説明できないことを示す「奇跡」に対して神様が何かの意思を持って引き起こしたことを「奇蹟」と呼ぶようですね。このお話は野球に見放されそうになってもかじりついてきた山田太一に対して野球の神様が起こした1つの奇蹟なのかもしれません。
小檜山 歩
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