ビートたけし、北野武という日本人のほとんどが知っている男のほんの一部の人しか知らない下積み時代を隣で見ていた奇術師が何十年もの時を経て記す。
29歳の自分にとってビートたけし、北野武との出会いは物心ついたときからテレビに出ていて白い煙を噴射しながら赤いピコピコハンマーで所ジョージを叩く人だった。ビートたけし、所ジョージ、楠田枝里子が出ていた頃の世界まる見えが最初の出会い。終わってしまっためちゃイケにたまに出てきたり、真顔でタップダンスをしているのを見たりとなぜか印象に残ってきた。
北野映画にハマったわけでもなく、生で見たこともないけど、かっこいいというか大御所の1人なんだなぁと。ちょっと前には全シリーズやっている「龍が如く」というゲームにも出てきて存在感を改めて見せつけた。
ビートたけしが世の中に認められなかった頃、ストリップ劇場でいじけていた頃の話を貸した63,000円を返してもらっていない著者が綴る。たけしとの出会いで才能に気づいた著者の藤山新太郎さんはネタを見続ける。まだ世の中に出る前、世の中に出すには難しいネタをやっていた頃のツービートのネタから世の中に出るようになるまでのネタへの移り変わりをビートたけし自身の日常と重ねて描いていく。
名前だけは聞いたことのある芸人たち、Wけんじ、星セント・ルイスなどが出てきて本人は認めたくなかろうが影響を与えていく。当たり前のようにテレビに出ているビートたけしが売れたことは当たり前じゃなく、偶然でもある。そんな紙一重の世界は今も昔もある。
ビートたけしが売れた理由は思いもよらない発想だけではない。もう1つの理由は読んで確かめてほしい。このおじさんに惹かれる理由は照れながらも自分を慕ってくれる仲間を食わせようとしているかっこよさを感じるからだろう。ガダルカナル・タカとつまみ枝豆をバックに浅草キッドを歌っているビートたけしが好きだ。そんなビートたけしのビートたけし前夜。
【手に入れたきっかけ】
「本が好き!」というWEBサイトの献本キャンペーン!
【オススメ度】
★★★★☆
小檜山 歩
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