丸藤正道選手が出ていなくても後楽園ホールが結構入っていたことに驚かされるとともに、内容はとっても満足な大会だった。コロナの中で間引いている中でも入らない団体も増えている中でNOAHの勢いを感じさせた。そこには確かな試合のクオリティと幅広い選手たち、レジェンドのエキスを受け取りながらプロレスを深めていることを感じさせる。
武藤敬司の影響なのか関節技のかけ方が深まっている
マサ北宮選手の時間をかけてのねちっこい監獄固めが印象的でメインで武藤選手が更に長い時間、足四の字固めをかけていたのにかぶって見えた。関節技はその選手の代名詞のような技になると説得力が増すのだけど、技のかけかたによっては見ている側が飽きてしまうようなことも起こってしまう。そうならないようなかけ方をしていたように見受けられた。技をかけるまでの攻防や、かける場所、表情や動きなどで見る人を惹きつける技術が増しているように見えた。
純血ではなく色んなプロレスを取り込んでいる
男子のプロレスの最大手と呼ばれる新日本プロレスは純血やレギュラー参戦の選手で興行を行い、ゲストとなる選手も大きく変わらないことが多いのだけど、NOAHは様々なプロレスを取り込んでいる。同じようなバチバチだけではいい試合を突き詰めないと飽きられてしまうこともあるプロレスの難しさの中で様々な掛け合わせを仕掛けているのが楽しい。同じ世代の掛け合わせは難しいことからレジェンドや他の団体だった若手など様々な掛け合わせをしている。
新日本プロレスの得意技だった仕掛けを全日本プロレスの流れを汲むNOAHがやっているのが面白いのだけど、このエキスは文化系プロレスから大きくなったDDTのエキスが入ったことで生まれているのかもと感じる。拳王とカシンの絡みだけでなく、DRAGON GATEからEitaがやってきているのがすごいなと。
NOSASA論外がEitaとGHCジュニアタッグに挑戦することを表明をした際に「お前らのプロレスは嫌い、いや、大嫌い」だと言ったのがプロレス観のぶつかり合いを感じさせてワクワクさせる。サイバーエージェントグループのプロレス団体の試合を見ることができるレッスルユニバースに入っているので、NOAHのプロレスはこれからも追いかけていきたい。
2021年09月12日 日 N-1 VICTORY 2021 ~NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE~ | プロレスリング・ノア公式サイト | PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
小檜山 歩
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