【雑誌】勝負を超えたものを競い合うプロレス。その超えたものとは何か。一つの答えがここに。 『週刊 プロレス 2013年 10/9号』

 

プロレスとは、勝負の勝ち負けじゃない、あるものをぶつけあう競技。
あるものには諸説があるけど、一つの答えが今号の中にはある。

【入手経路】

一番押している全日本プロレスの王道トーナメントが表紙だったので購入!

【概要と感想】

メインで取り上げているのは武藤一派離脱後の全日本プロレスの大きなイベント、王道トーナメント。
曙の優勝で幕を閉じたこのトーナメントに関するレポートが表紙から何ページにも渡って記されている。

フリーでいろんな団体で活躍している曙が全日本プロレス所属になり、最初のトーナメントで優勝したウラには
ドクターストップがかかるほどの大きな傷跡があった。その中での優勝の迫力が雑誌の写真からも伝わってくる。

傷跡の写真は少し閲覧注意。

また、編集部が嫌っていたであろう全日本プロレス前社長でオーナーの白石氏へのインタビューが2ページにも渡って載っている。
全日本プロレスという会社の特殊さと価値、企業買収を手がける経営者の視点から語るプロレス団体に関する話は読み応え十分。
キーワードは「無形資産」。一部週刊誌ではリース代がかかっていると言われた三冠ベルトに関する話も解決してくれる。

小島VSオカダのIWGPヘビー級選手権試合の前哨戦、ノアのジュニア王座にメキシコ・AAAのフェニックスが挑戦、
全日本プロレスから分裂したW-1の旗揚げツアーレポートなどなど相変わらず団体が多いプロレス界唯一の雑誌として盛りだくさん。

フェニックスの挑戦についてはすごいレスラーだけど、消化不良だった感がかなり伝わってくるので、日本に再来日してほしい。

特集は船木や鈴木みのるが立ち上げたパンクラスという団体の20周年特集。船木と鈴木がパンクラスで歩んだそれぞれの物語。
知らない世代としては知って震える。ウラ話や今のパンクラスへどう移っていったのかも知ることが出来る。

DDTで鈴木みのると大社長・高木三四郎が闘った試合でドーム大会を宣言した高木の想いを知れるのもいい。
プロレスとは勝負の勝敗だけじゃない。その上で競い合うものがある。

今後の大会だと、アメリカでも活躍したTAKAみちのくとTAJIRIの3度目の一騎打ちが10月31日にあるので、そそられています。

プロレスっていいもんです。

【本へのリンク】

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。