メインは藤本つかさ対星いぶきで別でまとめてみたので、初めてのアイスリボンの生観戦ということで大会全体を見て思ったことをまとめてみる。
なんでも誰でもしっかり戦うリングがアイスリボン
女子プロレスは東京女子プロレス、スターダム、WAVE、マーベラスといろいろ行ったのだけど、年齢層の幅の広さがありつつ選手層の厚みがある団体だということを感じた。東京女子もスターダムもそこそこ若い団体ということもあってメインイベンターも含めて中心となっている選手は20代が多いのだけどアイスリボンはメインイベントを締めた藤本つかさ選手は30代後半であり同じような年代の選手も多い。
ママさんレスラーも多く、アイドル的な魅力で多かれ少なかれ観客を訴求している団体とは一線を画しているように感じた。人生のいろんなタイミングでプロレスラーになりたいと思ったらチャレンジできるような仕組みが整っているような雰囲気なのも裾野の広さにつながっているのかもしれない。
世羅りさ、雪妃真矢、ラム会長、尾崎妹加の4人のキャラが際立っていたセミファイナルのタッグ選手権
アイスリボンならではのルールとして「ダブル」と叫ぶと二人で技をかけることができるという面白さがあって「ダブル」と言った、言ってないのやり取りがある新鮮さがよかった。世羅りさと雪妃真矢のアジュール・レボリューションの大きさやオーラは際立っていてスラッとしている美しいタッグということで週刊プロレスを読んでいて気になっていたタッグチームを生で見れたのはよかったかな。
技も迫力があり、連携もお手の物。そんな二人に対してラム会長は白塗りの見た目からネタっぽいレスラーなのかと思っていたのだけど、スピーディーな攻めで正統派のレスラーだということを感じさせる戦いだった。小学生の頃からリング上で戦っているというのも頷ける。パートナーの尾崎妹加の重みと厚みのあるセミこの組み合わせで白熱のタッグマッチだった。
安納サオリ、真白優希、春輝つくしが気になった
新しい団体の試合を見に行くと、気になる選手が増える可能性がある。今回もご多分に漏れず3人の選手が気になった。名前は安納サオリと春輝つくしは週刊プロレスに出てくることも多くて名前は知っていたのだけど評判通りだった。安納サオリは体全体から見ている人を引きつけるオーラがあり、天性のものと様々な経験をリングの上でしてきたことを感じさせるような雰囲気だった。
春輝つくしはいろんなことがあった中でもリング上で弾ける戦いをしているのが印象的で、ビックマッチのメインの期待が高まる。
真白優希はガチャ王国という不思議なユニットを組み、アジャコングと見たことのない試合をしているのだけど、たまらなさを感じさせるのは生で見たことはないのだけど、松本郁に近いのかもと思う存在で追いかけたくなった。
本流の女子プロレスを目指している団体としてまた、機会を見つけて行ってみたいと思える大会だった。
アイスリボン後楽園ホール大会「リボンの騎士たち2021」
小檜山 歩
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