社会貢献的な側面は一部分でしかなく、90分の質の高いアトラクションでした。
真っ暗な空間を視覚障がい者のアテンドで移動し、いつもとは異なるコミュニケーションを味わう。
前からいろんなところで取り上げられていて、気になっていたんだけど実際に体験したことのなかったアトラクション、Dialog in the darkへ行って来ました。
思っていた以上に真っ暗な空間で自分が暗闇の中に溶けてしまっているような感覚になる空間で90分ものあいだ過ごすアトラクション。
ただ会話しているだけじゃなくて空間を移動する。足元には落ち葉があったり、自分の作品を作ったり、美味しい飲み物とかお菓子を食べたりといろんなことを暗闇の中でやってみる。
頼りになるのは視覚障がい者の方の声と視覚障がい者の方が使っているのを見かける棒(白杖と呼ぶらしい)だけ。
1つのグループは最高で8人。始めに軽く顔合わせをした上で声をかけ合いながら移動していく。
明るければ必要のない「歩きます」とか「止まります」とか言って動いたり、誰かにぶつかった時に「誰ですか?」と言った相手は「私です」じゃわからないから「○○(名前)です」と自分の愛称を言う。
明るい場所で過ごすよりも大変といえば大変なんだけど、何か楽しんでいる自分がいた。慣れれば日常と同じようなおふざけをすることも出来たし、今まで体験したことのないことが体験できる場ってことは間違いない。
最初は闇の中に溶かされていた自分だったけど、時間が経つごとに自分の姿が暗闇の中に浮かび上がってきた。視覚障がい者の案内人(アテンド)のハチさんは最初っから暗闇の中に確かに存在していたのが印象的。
視覚障がい者支援の側面も少なからずあるけど社会貢献なんておおげさに考えずに貴重な経験が出来る非日常アトラクションを体験しようと思って行ってみればイイ。
90分5000円は高く感じるかもしれないけど、それだけの価値は間違いなくある。
小檜山 歩
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