サイバーエージェントと高木三四郎とすべての選手が作り出したプロレスの幸せを感じることができた空間だった。DDTがここまでもってきた。
さいたまスーパーアリーナでの大会は以前にもあったが、グループにNOAHが入り、東京女子プロレスの試合もトリプルメインイベントに名を連ね、ガンバレプロレスが本戦前にメインイベントを実施する。そんな大会は幸せな空間だった。
いくつかの試合については個別に書いてみようと思うので、ここでは大会全体について触れてみる。
藤田晋さんの開会宣言から始まり、東京女子プロレスの選手たちの盛り上がりからプロレスのレジェンドの1人であり、オリンピックにも出場経験がある谷津嘉章さんの義足でのプロレスデビューが本戦前にあった。火野裕士選手とキング・タニーの絡みなどの後楽園ホールのメインでやってもいい絡みなど続々と出てくる。最後はプロレス界の奇才とも言えるアントーニオ本多と井上雅央の一騎討ちでバトルロイヤルは終焉を迎えた。
ガンバレプロレスの本戦前のメインイベントはうるさいと思えるほどの盛り上げでここにかけていることが伝わってくるような試合で、惹きつける。
本戦はDDTとノアの対抗戦が若手同士から始まり、杉浦・桜庭の豪華タッグと男色ディーノとスーパー・ササダンゴ・マシンの異色タッグの交わり、金剛と高木三四郎の因縁のリマッチがありつつ、注目されていたDDTとノアの若手ホープである竹下幸之介と清宮海斗のマッチアップなどノアとDDTが同じグループで別の路線を走っているからこその魅力ある闘いも見ることが出来た。
トリプルメインイベントについてはそれぞれ細かく書いていきたいので、ここでは概要だけだけに留める。坂崎ユカの覚醒に秋山準の説得力に武藤敬司はムーンサルトで場を持っていきながらも丸藤正道が締めるというそれぞれの魅力溢れる試合だった。
最後に山下実優が締めた幸せな時間もよかったし、ステージ上に勢揃いした光景がこれからのプロレスを感じさせるような演出になっていて、コロナの中でのプロレスはこうでないといけないと思わせるような幸せプロレス空間でした。
CyberFight Festival 2021
小檜山 歩
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