精神科の治療とはなにか。それが火星ならなおさら。『エクソダス症候群』(宮内 悠介)

  症状は寛解した。しかし、患者は自殺した。 ”外科的”な事象であれば症状がなくなれば死ぬことはない。精神科は人の心を扱うがゆえに目に見えないし、どんな装置を使っても熱のように測ることはできない。そんな他とは違...

これから日本でも生まれていくのかもしれない左派ポピュリズム『左派ポピュリズムのために』(シャンタル ムフ)

  右派ポピュリズムの流れが止まらない。ヨーロッパのはい移民政策を取る政党から始まり、アメリカのトランプ、日本の現政権も右派ポピュリズムとも言えなくはないだろう。 そんな中で、日本の民主党が潰れていき、アメリカ...

文化間・文化内の違いから日本の1つのブランドまで『文化が織りなす世界の装い』(山田 孝子)

  服ではなく装いと言う言葉を使うのは、裸も入っているし、装飾品も入っているからであろう。 食と同じく服もグローバル化が進んでいるが、伝統的な民族服も地域ごとに残っている。人が生きていく上で裸ではなく服を着始め...

誰でもどこかに怪物を抱えている。 自分の中の怪物が垣間見えるとき、あなたはどうする。『スナーク狩り』(宮部みゆき)

  ふとした時に全て終わりにしてしまえばいいんじゃないかと思うことがある。仕事であれば全て放り出してどこかに行ってしまおうとか、 もし、自分の口座のお金全部持って一人で海外に行ってしまおうとか。 決して実行しな...

バナナは広く食べられているのはグローバル企業の先駆けの会社の存在があったから。 『バナナのグローバル・ヒストリー:いかにしてユナイテッド・フルーツは世界を席巻したか』(ピーター・チャップマン)

  日本だけでなく外国でも出てくる。1年間住んでいたタイでも揚げたり焼いたり。甘いのもあれば甘くなくて主食として食べられるものもある。 世界4位の食料品となっているバナナ。小麦粉と並んで世界中で食べられている。...

普通じゃないことばかりの60年代のイギリスをポップに『探偵シナイ ‐undetective‐』(竹内絢香)

  思いを馳せる場所の1つとして良いのかもしれない。英国の諜報機関であるSISが出てくるポップなイギリスミステリー漫画。 探偵のキディと助手のクリストファーを軸に当時のイギリスっぽさをこれでもかってくらい絵に込...

やりたいことをやるには支えてくれる人が必要『珈琲どりーむ 5巻』(花形 怜)

  あずさちゃんの恋も決着させて次へと進む。主人公である茶輔がやりたい事は大好きなコーヒーを売るお店を作ること。そんな中で老舗のお茶屋さんの跡取り息子であると言う現実をどうにかしないといけない。 少しは理解があ...