男子はやっぱりバカ。でも、バカも大事。『14歳の水平線』(椰月 美智子)

 

そう思ってしまうのは自分も中学生の頃にこんな感じだったからなのかもしれない。いまだにこんなこと思うのは自分は中二のころからあんまり変わってないのかもしれない。

変わった事は確かにあるけど、変わってないこともある。そんなことを感じさせる。

誰でもこんな時代があった。中二男子6人と3人の一夏の思い出が時代を跨いで生きている。東京から遠く離れたとある島、離島にありがちな独特のしきたりを持つ島で見ず知らずの同級生と出会う。サマーキャンプに参加した6人はその離島で暮らすことになる。これが女子だとなんだかんだでうまくやるのかもしれないけど、男子はそうはいかない。ちょっとしたことで気に入らなくなり、喧嘩もする。そんな懐かしくなるお話はサマーキャンプとその島で育った参加者の1人の父親の中学生の頃の話を行ったり来たりする。

親との関係性と恋愛。どちらも中学生にとっては大切なことで1年1年どんどん変わっていく。そこそこ部活も楽しい家もいいと思っている。でも、何か胸の中がモヤモヤする。そんな気持ちが生まれるのもこの頃なんだろう。自分にとだては恋愛では彼女をどうにかして作りたいと思い、何とかして彼女を作ったけど調子乗って振られてまた彼女を作ろうとしてを繰り返していたあの頃。

親との関係性も恋愛も遠回りしてるようにも思えるが今につながるかけがえのない経験だったのだろう。今につながっていまだに懐かしくなる。結婚もして、仕事も2つ目の会社で働いている。

その頃に一緒にいた人と関わることはとんどない。でも、その頃の人のことを調べてしまうのは懐かしさを求めているからなのかもしれない。

男子ってやっぱバカ。でも、少し大人になる頃の物語。

【手に入れたきっかけ】

本屋でサイン本が売っていて気になったので!

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。