どこにいても、誰かを傷つけることなく、まっとうに生きてくれればそれでいいわ。頑張って生きて、幸せになって。『アルテ 15巻』(大久保圭)
親から子供に向けるメッセージとしてここまでしっくりくる言葉はなかったかもしれない。貴族の家で生まれたアルテは母親の意向に反して貴族の女性として生きる道を歩まず、画家として歩いてきた。まだまだ道の途中だけど、なんとか自分で...
親から子供に向けるメッセージとしてここまでしっくりくる言葉はなかったかもしれない。貴族の家で生まれたアルテは母親の意向に反して貴族の女性として生きる道を歩まず、画家として歩いてきた。まだまだ道の途中だけど、なんとか自分で...
突然フィレンツェを離れざるを得ないことになったアルテはずっとお世話になり、絵画のし師匠としても男性としても特別な思いがあるレオとしっかりとした会話をせずに別れることになってしまうことになった。宮廷画家になるための移動の中...
肖像を書くことを通じて仲良くなったイレーネ様の母親であるカスティーリャ女王フアナについてイレーネ様の口から聞かせてもらう。なぜ、母親が15年も幽閉されるようになってしまったのか、なぜ、狂っていると言われてしまったのかにつ...
自分の心の内をさらけ出すことで、相手の心の内をさらけ出すことができるかもしれない。新しいお客さんであるカスティリャ女王の娘と深い関係になるためにまずは女王について調べていく。幽閉生活を送っているというということでどのよう...
枢機卿に依頼された新しい仕事はかなりの格が高い人との仕事であり、苦労しつつもアルテは相手がきっといい人だということを思うようになってくる。そんな中で肖像画のデッサンを出したところ、特別気に入るものはなかったと言われてしま...
貴族、教会、商人、市民と今とはかけ離れているぐらい身分差があることでどうしようもできないことが起こる。お金と身分によって自分がやりたいこともいけない中でも生きていかなければいけない。ウベルティーノさんが好きな「金持ちとラ...
半年ぶりにレオの工房に帰ってきたアルテはヴェネツィアでの経験と評判をウリにフィレンツェでも仕事を請け負って活躍し始める。親方でもない徒弟が仕事を請け負うことに対するやっかみが心配になるレオだが、ラファエロ、ダヴィンチ、エ...
家庭教師の仕事が一段落しつつ、画家として改めて自分が問われるような出来事が起こってしまう。女性が画家になることが普通ではない時代に女性の画家を目指しているアルテは周りから存在を突っ込まれることが多い。 ある程度で実力がつ...
難しいのかもしれないけど、自分が置かれた立場を自分がどう捉えて進んでいくのかということは大切だろう。育ての親によって大切に育てられたことで、カタリーナが貴族の文化に染まりたくないと思うようになった。でも、カタリーナは貴族...