特捜というとっつきにくい事柄を分かりやすく。でも、しっかり語ってくれる本~郷原 信郎「特捜神話の終焉」~

大地震の前、厚生労働省の村木厚子氏の無罪、そして、証拠捏造事件で話題になっていた特捜。その特捜について、元特捜検事の弁護士、郷原信郎氏が著者となり、東京地検特捜部の捜査対象となった堀江貴文氏、細野祐二氏、佐藤優氏のそれぞ...

ブルデューの公準と卒論~西平 重喜著「世論をさがし求めて―陶片追放から選挙予測まで」を読んで Part5~

いろんな見方がこの本から出来る。それは、今まで書いてきたことも含めて。これに加えて、コレジュ・ド・フランスの社会学者ピエール・ブルデューが世論について、3つの公準(前提)を示しており、この公準を(すべての)調査は満たして...

震災における外国の記事紹介においては、これぞクーリエという強みが発揮された号であったと思う。~「COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 05月号 [雑誌]」~

6月号も届いているけど、まだ、見直していなかった5月号。3,11の震災後、初のクーリエ・ジャポンだった。なので、一番のテーマは「いま届けたい世界からのエール「がんばれ!」日本は必ず復活する」だった。他に「中国人はなぜ日本...

森達也が言いたかったのではないか。ということ~森達也「A3」から思った事 Part12~

長かったけど、ラスト。本当に色々考えさせられたこの本についても、書くのはとりあえず後にする。麻原が軽度の水俣病だったら・・・をとりあえず、考える。水俣病は高度経済成長の公害である。私たちはその成長の上で生活をしている。一...

水俣病にかかった人全員がサリンをまく。なんてことは言わない。でも・・・~森達也「A3」から思った事 Part11~

誰がオウムになり、地下鉄サリン事件を起こしたのかという問いについて、この本は1つの答えのようなものを出しているように自分は読み取った。まず、サリン事件は麻原を中心としているおかしな信者がやったんだろう。という大勢の反応に...

何かを伝える言葉の危うさと、伝えないといけない言葉の力の大切さ。~COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号~

とても気になり、いろいろ書きたい記事が2つ。本の概要は「クーリエ・ジャポンとしてはもっと他になかったのかな。と残念感。あっ!と言わせる特集を希望~COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号...

クーリエ・ジャポンとしてはもっと他になかったのかな。と残念感。あっ!と言わせる特集を希望~COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号~

世界中の様々な記事を日本語に翻訳して伝えるとてもリベラルな雑誌。定期購読中。 昔はアフリカの問題や環境などがテーマで取材にも力を入れていた。○○○○(名前)責任編集のような形。少し前から編集者が変わったけど、内容がビジネ...

世論調査はその制度上の問題について、考える必要がある。~西平 重喜著「世論をさがし求めて―陶片追放から選挙予測まで」を読んで Part4~

今回は世論調査方法について、日本と諸外国のマスメディアにおける世論調査の違いについて、こう書いている。 P187 日本の大新聞社やNHKやテレビ、ラジオのキー局が、諸外国の大新聞社や放送局と違う点を注意しておこう。外国で...