【概要と感想】
私は島田紳助が嫌いだ。いや、嫌いだったという方が正しいのかもしれなし。なぜなら、今はほとんど目にすることがなくなったから。でも、テレビで見ることができなくなった今、少しさびしい気がしなくもない。
私は松本人志があんまり好きではない。嫌いではないんだけど、あんまり好きではない。たまに「ガキ使」や「ダウンタウンDX」を見ることもあるけど、相方の浜田雅功の方が好き。ただ、浜ちゃんが一人で出ているテレビよりもダウンタウンが2人で出ている番組のほうが全然おもしろいと思うし、見入ってしまう。
それぞれが島田紳助と松本人志という2人の凄さなのかもしれない。
本の中で、「自分はお笑いの才能がある」と言い切ってしまうほどの2人。そして、認めざるを得ない2人の実力。
2人がやっていた「松本紳助」というトーク番組から出版されたこの本で手紙の交換のようなカタチで様々なことを語っている。大きく分けて、「お笑い」のことと「人生」のこと。
「お笑い」のことはこだわり、2人がお笑いの世界でどう交錯してきたのかなどがちりばめられ、「人生」についてでは、本当に幅広いテーマ。
全体を通して印象に残るのは思っていることを率直に、珍しくトゲも少なめに語る松本人志のパート。島田紳助との2人の本ということで、1人でやっている時や、ダウンタウンでお笑いをやっている時と比べて棘が少ないのかもしれない。
今や、年末の風物詩ともなっている「笑ってはいけないシリーズ」の今年の情報も出てきた。笑ってはいけないシリーズは今となってはCMが増えてしまい、昔の方が良かったと言いたくなるけど、見てしまう。ダウンタウンのちからなんだろう。
たまに見かける島田紳助復帰説。芸能界を引退した際はヘキサゴンで飽き飽きしていた頃で、「よしっ!」と思ったけど、今となってはスパイスが欲しくなっていて、復帰するとなったら見てしまう。
お笑いの実力があることには疑いない2人が少なめのトゲでいろいろ語った本。
【引用】
お笑いのセンスは、生まれつきの、天性のものだ。残酷なようだけれど、努力は関係ない。センスというものだけは、努力でどうこうできるものではない。(島田紳助)
責任を負えない者に享受できる自由なんてない、ということを誰も考えない。(松本人志)
【入手きっかけ】
ブックオフで100円で置いてあるのが目に入り、突発的に購入!
【本へのリンク】
小檜山 歩
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