プロ野球の裏話好きと人材活用のヒントを探している人にオススメの一冊。『人を見抜く、人を口説く、人を活かす プロ野球スカウトの着眼点』(澤宮 優)【Kindle・本】

 

なぜ、年俸の低い広島がセリーグで首位を走っている理由の一因が分かる。スカウトから学ぶ人材活用法がまとまっている新書。

チームに必要な選手を探し、チームに入るように説得し、チームに役立つ選手になるように育て上げる。スカウトの仕事は会社の人事が取り組むべき人材活用に似ている。人事の仕事は会社に必要な社員を探し、会社に入ってもらうよう説得し、会社で活躍する人材に育てることだからである。

現場の管理職や先輩社員達は育てることは多かれ少なかれ興味があるだろうが、探すことと説得することについては基本的に人事に任せている。役割分担なので、これを変えるべきとかは思わないけど、少しぐらい携わるのもありだろう。

実際、現場の社員を採用活動に深く関わらせたりする動きは少しずつ広まっているようにも思える。

スカウトの世界でもコーチがスカウトになったり、スカウトがコーチになったりすることで育成の質を高めようとする試みがある。

プロ野球のスカウトがどう選手を見て、どう選手を説得して、どう選手を育てているのかを個別の事例を用いて紹介していく。ダルビッシュも大谷翔平も出てきます。金で動く選手、入りたいチームを指定する選手をどうやって説得したのか。人それぞれのやり方はあるけど、どれもハッキリとした意図を持って行なっているのが伝わってくる。

プロ野球の裏話好きと人材活用のヒントを探している人にオススメの一冊。

【手に入れたきっかけ】

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。