形容詞は腐るのが早い
文章に形容詞をつけるとその文章は腐りやすくなる。確かにと思ったのです。
編集者として名前が知られている菅付雅信さんがコミュニティカレッジで開催した「編集力講座」をまとめた一冊。どこかで見たことあがある名前だと思ったら大学生の頃にワクワクしながら買った『リバティーンズ』という雑誌の編集長だった人だった。
”だった”というのはこの雑訴が4冊で終わってしまったからなんだけど、カルチャー誌として見た目のイケてる感じと中身のデザインにもこだわっている感じが好きだった。休刊しなければ買い続けていたと思うんですよ。
他にもいろいろな雑誌を手がけているみたいだけど、私が知っているのは『リバティーンズ』だけだった。編集とはなにか、企画とはなにかからはじまり、編集の3つの要素それぞれに対する向き合い方に話は進み「美しさとは何か」でしめる。
紹介されていたウンベルト・エーコの『薔薇の名前』という本や「戦艦ポチョムキン」という映画なんかはどこかで触れたい。
本が好きな私は編集の3つの要素の1つである”言葉”に関するお話で心に留まったことが多かった。冒頭で紹介した「形容詞は腐るのが早い」もそうだけど、正論を語ったり、天下国家を論じたり好きなこと以外を書くと面白い文章にはならないぐらいのことが書いてあってうなずけた。
豊富な資料を載せている割に紙面の都合上か画像自体が小さくてよくわからないものが多かったのが少し残念でした。
【手に入れたきっかけ】
どこかでおすすめされていたのを見て買ったかな。
【オススメ度】
★★★★☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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