文化間・文化内の違いから日本の1つのブランドまで『文化が織りなす世界の装い』(山田 孝子)

 

服ではなく装いと言う言葉を使うのは、裸も入っているし、装飾品も入っているからであろう。

食と同じく服もグローバル化が進んでいるが、伝統的な民族服も地域ごとに残っている。人が生きていく上で裸ではなく服を着始めたのはアダムとイブにさかのぼるまでもなく、自分たちが服を着ており、歴史上の人物の写真を見るとほとんどの人が服を着ているようにかなりの昔からであることがわかる。この本は人が服を着始めた10万7000年前から今に至る過程の中で変化してきたそれぞれの土地で暮らす人たちの格好から文化を読み解いていく。

ZARAやユニクロのようなファッションが世界中に広がり、多くの人が同じような服を着ている一方、区切りのイベント事や清掃は地域によって異なることも多い。

そこには違いを生み出す文化があり、装いによって自らを区別や差別化することがある。

文化によって忌むべき色が違うこともその一つ。

ジーンズやTシャツを着ている人が伝統的な衣装を来たり、伝統的な衣装を再生産することでグローバル化と文化のバランスをとっていることも取り上げられる。

服は文化の中でも異なることがあり、宗教の違いであったり婚姻の有無による違いもある。

国内に目を向けると加賀友禅ブランドのような特徴ある装いの背景にも目が向けられる。

地域によって異なる服装を深掘りしていく面白さが伝わってくる。

【手に入れたきっかけ】

「本が好き!」というサイトの献本キャンペーン!

【オススメ度】

★★★☆☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。