出来なかったことが出来るようになることよりも、出来た事が出来なくなった時のショックの方が大きい。 『万能鑑定士Qの事件簿IX』(松岡圭祐)【Kindle・本】

 

出来なかったことが出来るようになることよりも、出来た事が出来なくなった時のショックの方が大きい。

運動バリバリやってた頃にはありえない距離で息切れするし、体重が増えたおかげで膝が軋む。膝がミシミシいっていることを感じるようになる時が来るなんて思わなかった。

子どもの頃は出来なかった事が出来るようになることがほとんどで、出来た事が出来なくなる時なんて、ずっと来ないと思っていた。

大人になり、年を重ねれば重ねるほど出来た事が出来なくなるようになり、出来るようになることが少なくなるのかもしれない。

でも、出来るようになることをずっと増やし続けたい。

自分の生活で核となっている事が出来なくなったら、そのショックは半端ないんでしょう。私にとっては仕事とか食事とか、パソコンを使う力とか。それが失われてしまう時が来るなんて想像出来ない。でも、いつかくるんでしょう。

万能鑑定士、凛田莉子にもそんな事が起こる9巻。えげつないくらいに莉子を追い詰めた事件。

ルーブル美術館のモナリザが日本にやってくる。その際にモナリザを守る為に日本人の臨時学芸員を雇うことになり、候補となった莉子。その先にある物語。

胸が熱くなり、感情移入する。人は頑張れる。万能鑑定士の物語の中でかなりのオススメ。

【引用】

最後まで頑張ろう。失うものは何もないのだから。

義務教育というのは刑務所暮らしに備えるためにあったのか。そう思えるぐらい似通っていた。

【手に入れたきっかけ】

好きなシリーズがAmazonでセールだったので!

 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。