中国に詳しいジャーナリスト、福島香織さんが歴代の中国の悪女について列伝方式(1人ずつの物語)で記している。
読む前から知っていたのは文化大革命を引き起こして劉少奇を追い込んだ毛沢東の妻である江青ぐらい。美女で才女で大きな事件を起こして政治権力に近かった女性のことを悪女として定義している。
著者が自らゴシップの部分があると注釈をつけている。1人1人の濃い人生を辿った最後にはなぜ、日本には悪女と呼ばれる女性が少ないのかについて社会背景からも触れられる。
八〇后として自分をさらけ出しまくった鳳姐や赤十字の信用をガタ落ちさせた郭美美なども気になったけど、薄煕来の妻である谷開来が一番だったかなぁ。1人目に紹介されていてページも多く割かれていたし、イギリス人の実業家を殺害したとかのスケールも大きかった。
最後の男の甲斐性や中国と比べて日本に専業主婦が多い背景など日本と中国の考え方の違いにふむふむとなったかな。
【手に入れたきっかけ】
荒川強啓デイ・キャッチ!で知っていた福島香織さんの本がKindleで値下げされていたので
荒川強啓デイ・キャッチ!|TBSラジオ
【オススメ度】
★★★☆☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。