予備校に来て今まで会ったことがないような人と触れ合うことになる。藝大を目指す上での現実が突きつけられる中で八虎の強みも見えてきた。「天才と見分けがつかなくなるまでやればいい」という言葉を発することができることには大きな意味がある。漫画の中のキャラクターなのかもしれないけどこれを思える人と思えない人の間には大きな川がある。
「世間が”いい”ってものにならなきゃいけないならオレは死ぬ。」という龍二のセリフも重い。この気持ちはどっかに置いといておける人は幸せだと思うし、そうありたい。
【内容メモ】
予備校に来た。各コース合同の授業に。美術部とは雰囲気違う。漠然とデッサンするよりいい。石膏像を書けばいい。厳しい目線を向けられた。
相当アクが強い。高橋さん。顔は複雑な形の集合体。自分の顔の石膏像にならないように。講評棚に並ばないと気づかない。うっま。無言の絶叫が響いた。何も言うことない。初めて描いた。天才がいた。ただの人。なかなか欲深い。
悔しいと思うならまだ、戦えるね。
そうなんだろうね。たぶん、こいつは天才だ。
天才にはなれない。やった分しかうまくなれない。天才と見分けがつかなくなるまでやればいい。
夜間部の油絵を担当する。大葉さん。頭いいでしょ。君。今のままじゃ藝大はキツい。この人の目、個性、世界をどこよりも重視している。目の前のものを描いてるだけ。自分の絵を描くこと。絵づくりを勉強した方がいい。
自分が何を好きか知るとかから始める。ファイリングしてみる。美術館、画集。描くのは好きだけど見るのは苦手。なんか、思ってたよりレベル低い。ピカソの絵がそこまで好きじゃない。好き嫌いがあるのは当たり前。食えない食べもの。自分がどう感じたのかが大事。買い付けごっこはどうか。高尚で敷居が高くなくてもいい。画集買った。
晴れの日の失恋ほど痛々しいものはない。男だって話したのか。
世間が”いい”ってものにならなきゃいけないならオレは死ぬ。
男が男を好きになることのなにがいけないの。オレの好きだけが自分を守ってくれるんじゃないのかな。”好き”だから傷ついている。
人としてレベルが低い。何が言いたいか定まってない。もっと試し書きしてみよっか。
夏期講習はコンクールがあり、順位がつけられる。桑名さん。あの子のお姉さん。主席合格は現役生らしい。サラブレッド。模試になる。とにかく絵づくり。ちょっと物足りないかなぁ。挑戦してる感じ。なんで目がいくのか。何が違うのか。
芸の上澄みだけをすくったような絵。本質を何もわかってない。
てほしい。卒業式に手紙に絵を入れて渡す。大切に。爽やかで荒削りなエンディング。
TVアニメ『ブルーピリオド』公式サイト
小檜山 歩
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