グラウンドもみせたうえでプロレスも楽しませてくれる団体だったと感じさせるBASARA初観戦だった。プライベートがいろいろ変わっていく中で観戦できない時期に入る前に色んな団体を生で見ておこうということで、スケジュールが空いていた日に関東周りで大会があるということで行ってみた。
動画撮影も可能な団体で、DDTから独立して木高イサミ選手が作り上げ続けており、少し前の大日本の両国国技館大会でメインイベントの勝者だったことが記憶に残っていたこともあり気になっていたのだと思う。
ネタというか不思議な選手(トランザム★ヒロシなど)もいるのだけど基本的には丁寧なバチバチのプロレスをみせてくれる印象だった。序盤の丁寧なレスリングから現実的な痛みが伝わる技もありつつ、プロレスらしい見る人を楽しませてくれる技も多い印象だった。そんな高いの印象に残ったシーンを紹介させてもらう。
ヤス・ウラノ選手の職人っぽさ
じっくりのグラウンドの技の攻防はメインイベントに続いて長い時間を使っていたように感じたのだけど、飽きさせないプロレスだった。大技の乱発を禁じていたKAIENTAI DOJOの出身であり、様々な団体を渡り歩いている確かな実力を持つ選手だなぁと。ラストにラフ殺法も交えつつのうまさもみせてくれる職人は若手選手のためにも必要なんだろうなぁとしみじみ感じさせる。
6人タッグはおもちゃ箱のような闘い
この日唯一のシングルマッチではない試合がセミファイナルにあり、塚本拓海、阿部史典、トランザム★ヒロシのキャラの強い3人に対して中津良太、SAGAT、瀧澤晃頼のスパーキーの連携が冴え渡る試合でこの試合の盛り上がりで会場をメインイベントに持っていくのだと感じさせるような試合だった。トランザム★ヒロシ選手の唯一無二のキャラクターも会場を盛り上げて作る、バチバチの中のコミカルのバランスがたまらなくよかった。
試合後のマイクアピールも等身大のやり取りでみている人を引き込んでいた。
木高イサミ選手の色っぽさ
中小企業の社長としてのかっこよさと大人気なさのどちらも兼ね備えている社長レスラーであることを感じさせた。最初に試合を見たときには高木三四郎選手と大人げないプラ箱デスマッチをやり、翌日に大日本プロレスのメインイベントを張っていた。大会場でしか見たことがなかった選手が100人も入らない会場でも試合するんだなぁとプロレスラーの大変さを感じさせた。
デビュー19周年記念試合ということ16歳下のタッグパートナーと30分に迫るシングルマッチをやりきった。まっすぐ闘いながらも最後は大人気なさで3カウントを奪ったのは木高イサミらしさというか、高木三四郎の血も入っているのかなと思わせた。
真っ直ぐにプロレスを突き詰めている団体だったなぁと感じたし、コロナの中でも団体として考えて紙テープなども許容しているのはプロレス団体としてあるべき姿を考えているのだろうなぁと感じさせる。機会があればまた、行ってみたい団体になった。
7月17日(土)高島平区民館 – プロレスリングBASARAオフィシャルサイト
小檜山 歩
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